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将来的には、航空機を利用して旅する人は、アジア太平洋地域を中心にまだまだ増えると予測されています。それに伴い、航空整備士も世界で必要とされていくでしょう。
訪日外国人の増加やLCCの拠点拡大で変わる航空業界
国内の航空業界は訪日外国人の増加や格安航空会社LCCの市場拡大などが追い風となって、今後もさらなる成長が期待されています。
特にLCCは保有機材の増加や拠点空港の拡大が予定されているので、同一機種を就航している会社間では、効率的な機材運用のためにも航空整備士の確保が不可欠になります。
また、座席数100席以下の機材で近距離輸送をしているコミューター航空会社も、従来型の離島路線だけでなく地域間輸送による路線を広げており、航空整備士が担当する機材の種類もより多彩になっていくことが予想されます。
定年退職者の増加で航空整備士も人手不足に
航空機の安全性や耐久性が向上し、大手航空会社の中では経営効率の観点から整備部門を子会社化したり、重整備を中国など国外に委託する流れがある一方、これまで航空機の安全を最前線で支えてきた航空整備士が大量に定年退職を迎えることから、新規採用の動きが目立っています。
民間の企業だけにとどまらず、警察ヘリや防災ヘリを運用する官公庁でも技能の継承を見据えた採用の動きがあります。
LCCの参入など働く場の拡大で、人材の流動化が進みつつあることから、養成に費用と時間を要する航空整備士の人手不足は当面続くとみられ、一種、二種を問わず、有資格者の需要は今後も高いと思われます。
記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報を掲載しているものではありません。
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