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救急救命士になるには、救命救急士国家試験に合格しなければなりません。試験は年1回行われ、国家資格、医療資格の中では、比較的合格率の高い資格といわれています。試験を受けるための受験資格も必要となります。
さらに、この資格を生かした仕事に就くためには、現在、消防士となることがほぼ規定のルートで、各自治体で行われる、消防士採用試験に合格する必要があります。
救急救命士の国家資格を目指すには
救急救命士の資格取得を目指すなら、高校卒業後、2年制または3年制の専門学校・短大か4年制大学の救急救命士養成を目的とした学科・コースで学び、救急救命士国家試験に合格するのが王道です。この場合、有資格者として消防士の採用試験などを受験します。
消防士から救急救命士になるルート
先に、消防士採用試験を受けて合格し、消防機関で消防隊員として勤務をしながら、救急救命士になるルートもあります。その場合、救急隊員として5年以上または2000時間以上救急業務を経験したうえで6カ月以上の講習を受けることで国家試験の受験資格が得られます。救急救命士試験受験者の約半数はこのルートといわれています。
消防士採用試験に合格する
救急救命士の資格が取れても、消防士採用試験に合格しなければ、救急救命士として働くことはできません。消防士は人気があり、採用試験の倍率が高くなっています。例えば、東京消防庁の場合、2015年度は平均14.8倍(東京消防庁 2015年度職員採用試験消防士/2016年2月5日現在)となっており、かなりの難関であることがわかります。
なお、自治体によっては救急救命士資格取得者を優先的に採用する枠を設けているところもあり、そうした自治体を探して受験するのもひとつの手段でしょう。
東京消防庁の採用試験
消防士採用試験は自治体ごとに行われます。詳細は変わりますが、例えば、東京消防庁の採用試験は、Ⅰ類、Ⅱ類、Ⅲ類、専門系の4つに分かれ、それぞれ受験資格が異なります。Ⅰ類は大学卒程度、Ⅱ類は短大卒程度、Ⅲ類は高校卒程度、専門系は法律、電気、通信などの専門知識をもっている人。試験は学力試験のみならず、体力検査も行われ、身長などの身体要件もあります。こうした区分は採用後も適用されます。
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