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助産師の仕事内容

助産師の仕事内容

「お産に立ち会い、赤ちゃんをとり上げる」という印象が強い助産師ですが、実際の業務はそれだけにとどまりません。妊娠時の生活指導、妊婦健診の補助、母親学級・父親学級の実施、産後の母子の体調管理、母乳指導、新生児指導など、産前から産後まで母子とその家族に寄り添い、きめ細かなサポートを行っています。また、最近では助産師が医師に代わって妊婦健診を担当する「助産師外来」、思春期・産後の女性の性の悩みや不妊治療に関する相談業務、子ども向けの「生命や性の教育」を行うなど、助産師の仕事の幅は以前にも増して広がりを見せています。

詳細

助産師の主な仕事内容は、「妊娠期」「分娩期」「産褥期(さんじょくき)」の3つに分類ができます。

妊娠期

・器具や検査による妊娠の診断
・胎児の健康状態の把握(聴診、触診、エコー)
・妊婦の健康診断(問診、内診、体重測定、血液検査、尿検査、血圧測定、性感染症検査など)
・正常妊娠の経過観察
・異常妊娠の発見、医師との連携
・妊婦への食事・運動指導
・妊婦の精神的ケア
・妊婦およびパートナーの出産準備支援(母親学級や父親学級の実施、バースプランの作成など)ほか

妊娠が確定したら、妊婦さんは産婦人科へ妊婦健診に通うことになります。妊娠月齢によって頻度は異なりますが、トータルすると平均で14~15回。妊婦健診では、エコーで赤ちゃんが元気かを確認するほか、妊婦さんの体に異常が起こっていないかを調べます。助産師は全員看護師資格も持っていますので、問診のほか、触診によるむくみのチェック、体重測定・血圧測定・血液検査・尿検査などを行い、医療的な側面からも母子をサポートすることができます。
妊娠はすべて経過が良好になるというわけではありません。例えば、母体の急激な体重増加は、「妊娠高血圧症候群」の原因をつくってしまいます。「妊娠高血圧症候群」は妊婦さんの血圧の上昇や肝臓・腎臓の機能障害を引き起こすほか、胎児の発育不全や低体重、早産や帝王切開などのリスクを高めることになりかねません。「妊娠高血圧症候群」を防ぐには妊婦さんの体重管理が重要になりますので、助産師はその危険性を十分説明したうえで、適切な生活指導をしていく必要があります。
また、出産を迎えるにあたっての心構えや出産・育児準備のアドバイス、赤ちゃんのお世話体験、父親向けの妊婦体験などを行う「母親学級」「父親学級」を実施し、母性&父性を育んでいくのも、助産師の大切な役割です。

分娩期

・分娩開始の診断
・母子の健康状態の診断
・分娩介助(胎児の状態の判断)
・異常発生時の判断や応急手当、医師との連携
・産婦へのマッサージ
・産婦の精神状態のコントロール、サポート
・産婦の食事・排泄の介助
・新生児の呼吸を確立させるための援助
ほか

破水や陣痛などの兆候があると、いよいよお産がはじまります。妊娠期は、助産師資格を持たない看護師がその業務を分担することもありますが、母親のお産を助け、赤ちゃんをとり上げる「助産行為」は、助産師資格を持った助産師にのみ許された仕事。そのため、ここからが助産師の一番の活躍どころです。分娩にあたり、まずは母子の状態に異常がないかを確認し、正常な分娩になりそうであれば助産師が中心となってお産が進んでいきます。ただし、母体に問題がある場合や、異常分娩(早産、逆子、帝王切開など)の場合は、医師をサポートすることが助産師の役割になります。お産中の助産師は、分娩の進行具合や母子の健康状態の観察・状況判断をすると同時に、母親(産婦)の心身のケアを行わなくてはなりません。というのも、初めてのお産となる女性の場合は特に、これまで経験したことのない陣痛の痛みや不安の中でパニックになる女性も少なくないのです。できるだけリラックスしてお産に臨んでもらえるよう声かけやマッサージを行ったり、スムーズなお産を促すための呼吸法やいきみのアドバイスをしたり…。同じ女性という特性を生かし、母親の目線に立ったきめ細かなサポートを行いながら、母子ともに健康な分娩に誘導するのが助産師の役割になります。

産褥期(さんじょくき)

・産褥経過の診断、ケア
・母乳指導、母体指導
・産後24時間~1カ月の新生児に対するアセスメント、ケア
・1カ月健診の補助
ほか

産褥期とは出産から6~8週間後、すなわち産後2カ月までの期間。助産師は、出産後の女性が母親として自立できるよう、身体的・心理的・社会的なサポートを行います。出産後、母子は自然分娩の場合で5~6日、帝王切開の場合で10日程度、そのまま産院に入院します。この期間中、助産師は母体が通常の状態に戻るまでの経過を観察しながら、母親に赤ちゃんのお世話のしかたを教えていきます。初めて出産をした母親にとっては、おむつ替えや沐浴(もくよく)、母乳やミルクの与え方などすべてがわからないことだらけなので、助産師は誰よりも頼りになる存在。慣れない育児にとまどう母親の心に寄り添い、退院後の生活を見すえながら、一緒に問題を解決していきます。
また、母親の産後ケアと同時に、赤ちゃんの産後ケアも助産師が担当します。正常な呼吸ができているか、体温調整ができているかなど胎外活動への適応具合を観察するほか、異常の早期発見に努め、必要に応じて医師と連携しながら適切な処置をします。夜間は新生児室で赤ちゃんを預かる病院もあるので、その場合は助産師が母親に代わって赤ちゃんのお世話を行います。退院後は、産院での「1カ月健診」の際に母子に再会し、出産後の経過が良好か、育児で困っていることはないかを確認します。

そのほか、助産師には下記のような役割もあります。

妊娠・出産に関する知識の普及

性教育の授業や講演を通して、「妊娠・出産の知識」「生命の尊さ」を子どもたちに伝えるのも助産師の大切な役割です。特に、望まない妊娠を減らすための正しい避妊の知識や、パートナーとの良好な関係の築き方を教えていくのも、子どもたちの未来を守るためにとても重要なことです。

女性の「性に関する悩み」の相談相手

女性にとって、妊娠・出産や性にまつわる悩みは非常にデリケートな問題。異性の医師には相談しにくいことも、同じ女性である助産師には相談しやすい場合もあります。看護師資格も持ち合わせる助産師は、医療の知識にも長けているので、女性ならではの病気や不調の悩みにアドバイスができる場合もあります。同じ女性として理解をしつつ、医療者としての客観的な視点をもつ助産師は、女性の強い味方です。

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