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助産師のズバリ!将来性は?

助産師のズバリ!将来性は?

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2015年に厚生労働省が発表した人口動態統計によると、1人の女性が生涯に何人の子どもを産むのかを推計した合計特殊出生率は1.46。少子化が進み、昔に比べてお産の数は減ってはいますが、出産という行為自体はなくならないので、助産師という仕事が消えることはありません。産科医・助産師が不足している医療施設では助産師へのニーズが高いほか、産後ケアや不妊治療など、近年新たに需要が増している分野もありますので、活躍できる場所はむしろ広がっていると考えていいでしょう。また、晩婚化に伴う高齢出産など「ハイリスク分娩」の管理の必要性が高まっているため、それに対応できる知識も助産師に求められるようになってきています。

助産師は全国に約3万4000人

全国で働いている助産師は約3万4000人(2014年末現在)。保健師の約4万8000人、看護師の約100万人と比べると数は少なく、まだまだのびしろのある分野と言えます。看護師資格も必要になる助産師は、助産師と看護師いずれの仕事もできるため、働く場所の選択肢も豊富。専門的な知識とスキルに期待が集まり、医療現場で重宝される人材となっています。

産科医不足から助産師への期待が高まる

全国的に産科医が不足していることから、医師の代わりに助産師が妊婦健診を行う「助産師外来」を設置する医療機関が増えています。「助産師外来」のメリットは、産科医不足を補えることだけではありません。妊婦さんが不安や疑問を相談しやすい雰囲気ができ、リラックスして診察に臨めるようになることで、「妊娠・出産に対しての精神的なハードルが低くなる」「明るく前向きな気持ちで妊婦生活を送れる」といった声も聞かれています。

産後ケアの重要性

助産師の役割というと「分娩」にスポットが当てられがちですが、最近では、産後の母子ケアにかかわる助産師の重要性が語られるようになっています。というのも、退院後自宅に戻った母子を迎えてくれるのは「夫」だけ。その夫も仕事が忙しく、育児については妻が一人で抱え込んでしまう…。核家族化が進んだ現代では、そんな状況が当たり前のように生まれています。いわゆる「密室育児」と呼ばれる環境で、育児に慣れない母親への負担が増し、心や体を病んでしまったり、虐待に及んでしまったり…。助産師が産後も母子の生活に少しでも接点を持ち、相談相手になれたとしたら、そんな悲しいことが少しでも減らせるかもしれません。出産を終えた母子が、その先もずっと健やかに暮らし続けていけること。それをかなえるためには、母子ケアのプロである助産師の力が不可欠なのです。

女性のライフプランニングを支える存在

これまでも命の大切さや妊娠・出産にまつわる基礎知識を教える「性教育」は行われてきていましたが、最近では「自分が望む人生を送るために、女性が知っておくべきこと」という視点での授業や講演も行われるようになってきました。例えば、「妊娠のメカニズム」「高齢出産のリスク」「望まない妊娠を避ける方法」「パートナーとの良い関係の作り方」など実生活で役立つ専門知識を授け、自分の生き方を見直すきっかけをつくるのもその一例。「知らなかった」ことで後悔する人生にならないよう、女性が主体的に自分らしく生きられるお手伝いをするのも、助産師が社会で果たせる大きな役割の一つとなっています。

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