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臨床工学技士の必要な試験と資格は?

臨床工学技士の必要な試験と資格は?

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臨床工学技士は国家資格なので、国が実施する臨床工学技士国家試験に合格する必要があります。試験は、臨床工学技士法に基づいて、年に1回、毎年2月下旬~3月初旬、日本各地の指定された試験場で実施されます。
合格率は70~85%と比較的高く、養成校でしっかり学んで受験資格を得れば、難しい試験ではないといえます。
なお、臨床工学技士には、一定の業務を行ったあとに、取得を目指せる認定資格が多く、より専門性を高めたキャリアアップのための関連資格として人気があります。

臨床工学技士国家試験(2016年の場合)

①試験日 3月初旬
②試験地 北海道・東京都・大阪府・福岡県
③試験科目 医学概論、臨床医学総論、医用電気電子工学、医用機械工学、生体物性材料工学、生体機能代行装置学、医用治療機器学、生体計測装置学、医用機器安全管理学

受験者数と合格率

臨床工学技士国家試験の受験者数は、このところ増加傾向にあり、10年前の平成18年度には1885人だった受験者数が、平成27年度には2739人(出所:厚生労働省)となっています。合格率は、例年、70~85%の間を推移しており、平成27年度は72.5%(出所:厚生労働省)でした。

関連資格

①公益社団法人 日本臨床工学技士会が認定する専門臨床工学技士認定制度
一定の条件を満たせば受験資格が与えられ、指定講習会(年1回)を経て、試験(年1回)に合格し、認定申請をすることで「専門臨床工学技士」の称号が与えられます(認定は5年更新)。
現在、4つの認定資格があります(受験者数と合格率は平成27年度検定試験より)。
○血液浄化専門臨床工学技士(受験者数242名 合格率4.5%)
○不整脈治療専門臨床工学技士(受験者数105名 合格率8.6%)
○呼吸治療専門臨床工学技士(受験者数181名 合格率19.9%)
○高気圧酸素治療専門臨床工学技士(受験者数5名 合格率60.0%)

②国家資格を取得した臨床工学技士などに対し、関連学会が独自に行っている学会認定資格制度
・透析技術認定士
腎臓の機能を替わって行う「血液透析」に関して専門知識をもつスペシャリストとして認定する資格です。(公益財団法人医療機器センター)
・体外循環技術認定士
人工心肺などの体外循環装置を操作する技術や知識を認定する資格です。(一般社団法人日本人工臓器学会)
・3学会合同呼吸療法認定士
3つの医療学会により作られた資格で、吸入療法・酸素療法・呼吸理学療法・人工呼吸などの呼吸療法に関する理論、治療などについての高度な専門知識を認定します。(公益財団法人医療機器センター)
・臨床ME専門認定士
ME機器・システム(医用工学を応用して作られた医療機器のこと。人工呼吸器、ペースメーカー、除細動器など)に関する専門知識、技術をもち、他の医療に携わる人に教育・指導ができる資質を認定する資格です。(一般社団法人日本生体医工学会 ME技術教育委員会/一般社団法人日本医療機器学会)
・臨床高気圧酸素治療装置操作技師
高い気圧の中で酸素を吸入して治療を行う高気圧酸素治療装置の操作、保守管理を行う技術に関しての能力を認定する資格です。(日本臨床高気圧酸素・潜水医学会)
・心血管インターべンション技士
2015年に第1回が行われた新しい資格制度。心血管インターべンション治療(カテーテルと呼ばれる管を身体に挿入して行う治療法で、心臓の血管の治療を行う)に関して、広い専門知識と技術を認定します。(一般社団法人日本心血管インターベンション治療学会)
・消化器内視鏡技師
医師の監督・指導のもと内視鏡(口や鼻からビデオスコープの付いた管を挿入し、身体を内側から観察する機器)による検査や治療の介助などに携わる人のための資格で、消化器内視鏡に関する専門知識と技術を認定するものです。(一般社団法人日本消化器内視鏡学会)
・日本アフェレシス学会認定技師
アフェレシス(専用の装置などを使い、血液から特定成分を分離すること。病気の原因となる成分を除去して治療します)に関する十分な知識と経験をもつことを認定する資格です。(一般社団法人日本アフェレシス学会)

③一般社団法人日本生体医工学会が実施する臨床工学技士に関連する検定試験
・第1種ME技術実力検定試験
ME機器・システム、関連設備の管理を中心とした専門知識、技術をもち、ほかの医療従事者に対してME機器に関する教育・指導ができる資質を持つことを認める資格。第2種に合格後、受験することが可能です。(一般社団法人日本生体医工学会 ME技術教育委員会)
・第2種ME技術実力検定試験
ME機器の安全管理を中心とした、医用生体工学に関する知識をもち、適切な指導者(主に第1種ME技術実力検定試験合格者)のもとで実際に医療に応用できる能力を認める資格です。(一般社団法人日本生体医工学会 ME技術教育委員会)

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