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キャリアガイダンス 2003.May No.1
高校モチベーション革命 やる気を引き出す
「今の若いもんは、まったく無気力だ」
いつの時代にも繰り返されてきた言葉だが 今ほどこの言葉がフィットする時代はないと 感じている教師は少なくないだろう。 不況が若者の未来に暗雲をかざし、 少子化が競争の機会を根絶しようとしている。 そうした未曾有の時代が 生徒たちの意欲をそいでいると考えるのはたやすい。 しかし、本当にそうだろうか?  現代の高校生たちに「やる気」はないのだろうか? また、生徒の無気力を嘆く教師たちの意欲にこそ 問題があるのではないだろうか? この特集では、今高校現場で大きな問題となっている 「やる気」を検証する。
キャリアガイダンス表紙  
INTRODUCTION  
意欲がないのは生徒か?教師か?
「やる気」をめぐりすれ違う生徒と教師
2002年秋に全国高校に向けて小誌が実施した「高校の進路指導に関する調査」によれば、50.1%の教師が進路指導を「非常に難しい」と回答した。その要因は「産業・労働・雇用環境」(78.2%)、「高卒就職の市場減少」(61.1%)を差し置き、「高校生自身の意識」(84.8%)が最大となった。とりわけ、生徒の意欲の低下を嘆く声が多かった(図1参照)。すなわち、「今の高校生はやる気がない」といった見方が、現在の大多数の教師が持つ印象と考えてよさそうだ。  
THEORY  
高校生のやる気を引き出すために
現代心理学の知識を利用する
動機づけの心理学が進路指導を変える
東京大学教育学研究科教授 ●市川伸一
生徒のやる気を引き出すために、いまだに外発的な「アメとムチによる動機づけ」が最適であると考える教師も少なくない。現代の教育心理学の立場からはそれをどうとらえ、問題にするのか。現代の高校生の学習意欲を考える上では、どのような視点をもつべきなのか。「学習動機の2要因モデル」の提唱で知られる東大の市川伸一教授に、動機づけ理論の最先端における考え方と、その進路指導への応用の可能性について話をうかがった。  
METHOD  
生徒の積極性が増し、成績アップも期待できる対話の技術
生徒と教師の関係を変える「コーチング」のパワー
コーポレート・コーチ ●加藤雅則
個人の能力や可能性を引き出す手法として社会的に注目されている〈コーチング〉。これを活用し、従来の指導法では難しかった課題の解決に取り組む高校も出てきている。この章では、そうしたコーチングの考えをベースに、教育現場で効果を上げるようアレンジされたプログラム(TALK〉について紹介する。生徒の進路選択の積極性、成績の向上といった成果を通し、大いなるパワーを秘めたコーチングの教育現場への導入の可能性を探った。
METHOD  
円滑なコミュニケーションが組織活性化の鍵を握る
「モチベーション・マネジメント」で教師のやる気を引き出す
(株)リンクアンドモチベーション代表 ●小笹芳央
現状に危機感を持ち、何とか学校を変革しようと努力する教師にとって、仕事に対するやる気を失った他の教師は、実は最大の障害といえるかもしれない。そこでこの記事では、多くの民間企業に導入され、社員のやる気を引き出すことに成功した手法「モチベーション・マネジメント」を通じて教師の動機づけについて考えてゆく。教師にとって、やる気の源とは何か? どうすれば周囲の教師をやる気にさせられるのか?その理論と実践を、専門家が語る。  
CASESTUDY  
「やる気を引き出す」高校事例
静岡・富岳館高校
「産社」の授業で生徒の夢が明確に。コミュニケーション能力、学習意欲も向上
東京・京北学園白山高校
身近な話題をテーマに「プロジェクト学習」。生徒の興味を引き出し、教師も変化
広島・尾道北高校
個々の教師に自己開発を促す、マネジメントと評価のシステムづくり
SERIES  
キャリア教育で学校を変える。教師が変える。
シリーズ・改革者たち
第1回 静岡・松崎高校 進路課長 新井立夫
教師・地域・保護者一体の意識改革が『4年連続就職率100%』を実現 駿河湾と天城連峰に囲まれた、豊かな自然あふるる静岡県賀茂郡松崎町。 西伊豆の歴史ある観光地でありながら、昨今の経済事情が重くのしかかる町でもある。 人口は9000人弱、ご多分にもれず若年層の過疎化が進む。 松崎高校の生徒数も約350人と県内でもかなり少ない。 進学校でもなく、特にスポーツが強いわけでもない。 しかし、このごく平凡な県立高校が県内はもとより全国的にも知名度を上げつつある。 それは、1年次から行う徹底した進路指導が奏効し、 ここ数年、就職希望者の全員が第一希望の企業に早々と内定するという事実に由来する。 超氷河期といわれて久しい高校生の就職市場だ。雇用先も少ない地方の 小さな県立高校において、いったい、どのような指導が、この結果を導いているのだろうか。 キーパーソンは、同校の進路課長、新井立夫である。  
INTERVIEW  
現代に生きる建学の精神
流通経済大学●学園長 佐伯弘治
INTERVIEW  
TOP INTERVIEW〜変革に挑む
八戸大学●学長 蛇口浩敬
阪南大学●学長 大槻眞一
関東工業専門学校●理事長 中川裕之
国際観光専門学校●東京校校長 高野和夫
   
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