キャリア教育「立ち上げ」事例
ティーンのみならず、成人にもニートが急増し
若者に「生きる力」を育むことが、わが国の教育の中心課題となりつつある。
行政はキャリア教育がニート対策の切り札であると考え
学校現場への働きかけは日に日に強まっている。
しかし、手本となるカリキュラムが提示されているわけではないため
どのように立ち上げるべきか決めかね、右往左往している学校は多いだろう。
そこで今号は、一足早くスタートさせた高校に
キャリア教育「立ち上げ」の実際を、さまざまな角度から語っていただいた。
立ち上げの背景や目的、実践の具体的な内容や手順、
獲得した成果や日々の苦労にいたるまで
実践校ならではの観点がふんだんに浮かび上がってくる。
これら全国7校の事例から見えてくるのは
実に豊富なキャリア教育のバリエーションである。
キャリア教育に正解はない。
目の前の生徒にどのような力を授けたいか。
目の前の生徒が生きる近未来をどのように設計したいか。
そんな教師の願いを
キャリア教育というコンセプトをうまく活用してかたちにしていきたい。
格好のケースとして、今回の事例を参考にしてほしい。
CASE1 北海道・道立福島商業高校
見学旅行と商業クラブの活動を中心に3年間トータルでキャリア教育を実践
CASE2 東京・私立実践女子学園中学・高校
日々の小まめな言葉の実際に行動する女性を養成する「実践」の名に即した教育を実践したい
CASE3 神奈川・県立神奈川総合産業高校
学外の教育資源を積極的に活用し“社会で生きる能力”を養う
CASE4 大阪・府立伯太高校
総合的な学習の時間で展開する人権教育と進路指導をつなげる教育をさらに推進したい
CASE5 広島・県立廿日市西高校
中高連携を通じて、中学でついた力を高校で発展させたい
CASE6 徳島・県立阿南工業高校
生徒の「自立」を支援するためにデュアルシステムや起業家教育を展開する
CASE7 高知・私立土佐塾中学・高校
大学進学のモチベーション向上を目指し、6年間の体系的キャリア教育をスタート
7つの事例に寄せて
筑波大学大学院 人間総合科学研究科助教授 藤田晃之
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