『ニッポンの人材〜育成と就業の現場』VOL.1
「理工系離れ」にどう対処するか
工学部に学生が集まらない……メーカーに良い人材が来ない……日本のものづくりが
危うい……そうした、いわゆる「理工系離れ」がささやかれるようになって久しい。
若者たちが熟慮のうえ進路を決め、その結果が「理工系離れ」という状況をもたらし
ているのであれば仮に日本の技術力が下がったとしても、それはそれで致し方ないの
かもしれない。この国は、これまでとは違う方向性や存在価値を見出していくことに
なるであろうから。しかしそうではなく、若者たちに伝わるべき情報が伝わっていな
かったり、「熟慮」というよりも「気分」に支配された選択のためであったとしたら
この状況は誰にとっても望ましいものとはいえないだろう。
本特集は理工系の事情に詳しい大学関係者や専門学校関係者、予備校関係者などや、
技術者、研究者、ヘッドハンターといった人々からの証言にもとづき、現在の「理工
系離れ」という現象にスポットを当てる。同時に「イメージ」ではなく、理工系の
「実像」にもできる限り迫ってみたい。言うまでもなくそれは、今後の進路指導・キ
ャリア教育に忘れかけていた視点を、あるいは新しい視点を付け加えていただきたい
からである。
1章 「理工系離れ」という現象
2章 イメージによる選択の果てに
コラム/エンジニアの矜持@設計者 田中祐太
3章 理工系の知られざる魅力
コラム/エンジニアの矜持Aロボット研究者 小蜑h次
4章 これから注目の理工系分野
5章 高校生に何をどう伝えるか
工学系大学・専門学校のトレンド解説
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