生徒や保護者たちの
要望から始まった予備校
もともと中学生向けの教材の販売会社としてスタートしました。昭和49年のことです。扱っている教材は良い物でしたが、使っているうちに改良点が見えてきました。そこで独自に作っていこうと決意。東大の鈴木先生や早大の高瀬先生に教材づくりの協力を仰いだのです。
こうして出来たのが、中学生向け教材である「英語の才能開発」と「数学の才能開発」。先生方のネットワークを活用して制作しましたから、東京都の推薦教材になるほど完成度の高いものでした。その特徴は、ノングレードの無学年方式。早大の東清和先生の発達心理学を応用して、生徒の自尊感情を高められる工夫をしていました。教材学習で達成感を味わい、ステップアップすることを通じて、現在のテーマでもある「EQ(Emotional Quality:情動指数/"心の知能指数"と呼ばれる)を高める」ことを目指していたのです。
やがて、生徒から内容や勉強の仕方など、電話で質問がくるようになってきました。私は学生時代に塾で講師をしていましたから、「暇があったら、こっちにおいで」と声をかけて無料で指導したのです。すると、生徒が集ってきて塾のような感じになってきました。私の指導は、小学校時代の学習内容に遡って問題を解かせて、解答できたら褒めるというスタイルです。現在の「55段階個別指導」の原点がここにあります。
保護者からの強い要望もあって個別指導を始めるようになると、大検生が入ってくるようになりました。不登校だった生徒が、大検に1年で受かり、希望の大学に入学できたのです。自然と大学受験教育のニーズが高まってきました。なぜ不登校の生徒がやる気になれたかというと、解答できるという成功体験を積み重ねることによって勉強を楽しむことができたからです。
楽しく学習することで
脳細胞を最大限に活性化させる
東大の伊藤教授によれば、人間の脳には約2000億個の脳細胞があるらしいのですが、一般人で6〜7%、アインシュタインで15%と、そのほとんどは使われていません。入学試験というのは「脳力」テストですから、できるだけたくさんの脳細胞を使う必要があります。2000億個という数字は、銀河系の星の数とほぼ同じらしいです。そのくらい膨大な数存在する脳細胞を最大限に活性化させるのです。そのためには「楽しむ」ことが一番大事だと私は考えています。
ところで、DNAで言うとヒトとチンパンジーとは、1.7%程度しか違わないそうです。ウマとシマウマの差より小さいんですね。どこが違うか。それは、学習の仕方にあると言われています。チンパンジーは見よう見まね、親は子に教えようとしないし、子も親から教わろうとはしない。ところが人間には「教えたい」「教わりたい」という欲求がある。そして、ヒトはこれまで1対1の対面指導でいろいろなものを親から子へ教えてきたのです。
四谷学院の授業では、「そうだったのか!」という発見があって、その発見から理解できる内容が一気に広がる授業をしています。こうした生徒の「理解力」の拡がりに加え、「55段階個別指導」で厳選された問題の演習をしていく…これによりムリ、ムダなく、着実に、効果的に「解答力」を身につけることができるのです。合格した段階にはハンコが押されますので、目標までの道のりが目で見え、達成感があります。学力が付いてきたことがわかりますから、楽しくなってきます。知る楽しさ、出来る楽しさを体感できるのです。出来るから面白い。脳が活性化する。自信が付いて自尊心が生まれてくる……好循環です。「好きこそ物のじょうずなれ」と言いますが、学習を楽しみ好きになることが重要なのです。
そのためには、「どこの大学にいきたい」「何になりたい」という目標がないと続きません。なりたい自分になること。これが、「自己実現」であり、四谷学院のテーマでもあります。自己実現に向けて、夢中になって取り組むことが大切なのです。
「理解力」と「解答力」を
身に付けられる「ダブル教育」
一流大学に合格するためには「理解力」はもちろん、試験問題の意図にキチンと応える解答を行う「解答力」が不可欠です。「理解力」と「解答力」の2つがそろって初めて、本当の実力といえるのです。四谷学院が「科目別能力別の少人数制授業」と前述の「55段階個別指導」を採用しているのは、この「理解力」と「解答力」を身に付けてもらうためです。これを「ダブル教育」と名付けています。
「55段階個別指導」を補足説明すると――。「55テスト」は全て記述式になっています。解答プロセスをチェックすることで、講師が生徒ひとりひとりの理解度を詳細に把握できるからです。また、志望校によって要求される範囲や難易度が違います。これは55段階にあてはめると、志望校によってどの段階までクリアすべきか異なることを意味します。そこで、「55ナビシステム」を用意。学習のペースやバランスを、現在の学力と志望学科レベルに合わせて一瞬のうちに弾き出します。これにより、生徒の苦手分野を明確にして効率よく得点力アップできるようになるための、いわゆる「地図」も用意できるのです。
四谷学院のもう一つの特徴は「科目別能力別少人数制授業」です。クラスは平均人数約30名の少人数制で、クラス分けは科目ごとに生徒の学力レベルに合わせて行います。ですから、得意科目は選抜クラスで、苦手科目は基礎クラスというのも普通のことです。だからこそ授業の内容がきちんと理解できます。また、少人数制の程よい緊張感と質問しやすい雰囲気で、学習に集中することができるのです。
また生徒を情報面と精神面からバックアップするのがプロの担任です。クラス授業の先生、55段階の先生、担任という3つの角度からの強力なサポートにより、生徒は安心して学習に励めるわけです。
四谷学院のシステムは、そもそも生徒の能力を伸ばすシステムですから特待生制度はとっていません。予備校によっては「できる生徒」を「特待生」として迎え、評判のよい講師をあてがうというようなことを行っていますが、私たちはその考えには共感できません。全ての生徒と知る楽しさ、できる喜びを共有したいと考えているからです。「学習を楽しむ」こと自体が、生徒の能力を飛躍的に伸ばす第一ステップなのですから。
「能力」=「素直さ」+「熱意」
基礎学習に真面目に取り組み能力アップ
重要なのは、理解力と解答力を身に付ける過程で、達成感を味わうこと。それが意欲につながってきます。また、試験問題を分析すると、大学が求めているのは基礎学力だということがよくわかります。極端なことを言えば入学試験では時間内に解けないような問題はやらなくてもいいのです。ですから、四谷学院ではまず、あらゆる角度から基礎能力の習得に注力します。その基礎能力の大きな土台があってはじめて、大きな能力の開発が行われるのです。
私は、
「能力」=「素直さ」+「熱意」
と確信しています。モノゴトを素直に受け止め学習に取り組む熱意が、結果的には能力アップにつながるのです。予備校というとIQを高めるためのものと考えがちですが、私はIQよりEQを高めることのほうが重要だと考えています。知識ではなく知恵を伝え、EQを高めて「なりたい自分」になっていく。これが幸福をもたらしてくれるのです。
最近、大学を中退して四谷学院に入ってくる人も増えています。それは、自分が何のために大学に入ったか、わかっていなかったからです。このことからも、IQ偏重の教育に過ちがあることがわかるでしょう。
四谷学院のノウハウは応用性があります。今、大学院進学や資格取得向けの応用が可能かどうか内部的に研究をしているところです。創業以来の理念は、「誰でも才能を持っている」ということ。これからも、生徒たちの眠っている才能を起こして、自己実現できる環境を提供していきます。
|