| COEが世界的な水準の研究を育成、支援しようというのに対して、大学のもう一つの役割である教育に重点を置いているのが、2003年度からスタートした文科省の「特色ある大学教育支援プログラム」だ。一般的には「Center of Learning(COL)」という通称で呼ばれている。学生に対して特色ある教育を行っている大学を選び、広く社会に紹介することがCOLの目的で、文科省自身が審査するCOEと違い、文科省が大学基準協会に審査を委託する形をとっている。これには、大学の教育内容に文科省が介入するという誤解を招かないようにという配慮もある。
初年度の2003年度は、全国で664件の応募があり、そのうち80件が採択された。大学・短大は全国で約1200校あり、その半数以上がCOLに応募したことになる。実質的に応募できる大学が限られているCOEと違い、特色ある教育を競うCOLは、ほぼすべての大学・短大が応募可能であるほか、直接に学生と関係する事柄だけに、進路情報としてはある意味でCOEよりも重要かもしれない。実際、初年度の採択校をみると、必ずしも全国的な知名度が高いとは言えない大学も多く含まれている。また、私立の4年制大学では、西日本で選ばれたのは2校のみで、東日本の大学でほぼ占められているという「東高西低」になっていることも注目される。
2004年度からはすべての大学・短大に対して、文科省認証機関による第三者評価が義務付けられるほか、民間投資格付け会社によるランク付けを受ける大学も増えており、COEやCOLの選定も大学に対する第三者評価の一つと言える。大学の多様化が加速する中で、COEやCOLの採択内容は、大学の評価を知る上で今後不可欠な進路情報となるだろう。
|