進路指導・キャリア教育を推進する  
 
 キャリアガイダンス.net  
 PRODUCED BY RECRUIT  
 
 
HOME
ダウンロード
ワークシート・書類
統計データ
キャリア教育事例

過去記事の見出し検索
メールマガジン
リクルートサービス案内
進路指導関連サイト
編集部へのご意見・ご感想
メールマガジンTOP > ニュース解説
キャリアガイダンス@メール
メールマガジンお申し込みはこちら
キャリア教育ニュース解説
(2004年4月26日掲載)

 普通科を中心に高校現場では、総合的な学習の時間やインターンシップなどの体験的学習に消極的な意見が依然として根強く残っているが、その一方で、就業体験などの体験的学習によって大きな成果を上げているところも少なくない。それどころか、キャリア教育の推進を掲げる文部科学省は、インターンシップよりさらに踏み込んだデュアルシステムの導入を今年度から開始する。就業体験などの取り組みは今後も広がっていくことは確実で、高校現場では今後、より対応が求められることになるだろう。。

学習意欲にもつながる就業体験
 企業などで1週間程度の就業体験をするインターンシップは、文科省の調査によると職業学科の75%、普通科の35%で行われている。また、兵庫県や富山県など公立中学校全部で1週間の勤労体験活動を行うところもあり、高校だけでなく中学校でもインターンシップの実施校は増えている。学校関係者の間には、短期間の体験の効果を疑問視する声もあるが、体験した生徒や教員の多くが学習意欲の向上に効果があると指摘している。現在の勉強が、社会生活や職業につながっていることが分かったからだ。さらに文科省は、今年度から全国12地域の専門高校などを指定して、企業などで長期間の就業訓練を行う「日本版デュアルシステム」モデル事業を実施する。また、全国に先駆けて同制度の導入を検討していた東京都は、今春開校した単位制工業高校である都立六郷工科高校のデュアルシステム科(定員30人)で、「東京版デュアルシステム」を開始している。
学校、産業界、地域による「教育のパートナーシップ」
 デュアルシステムは、ドイツの中等教育機関の一つである職業学校で採用されている制度。週の半分を学校で学び、あとの半分を企業などで専門的技術訓練を受けるというもので、職業代替などと異なり、最初から就業訓練が学校の教育課程に位置付けられている。ただ、ドイツのデュアルシステムは訓練先への就職とほぼセットになっているのに対して、日本の場合は必ずしも訓練先企業への就職を前提としていない。日本におけるデュアルシステムは、文科省の研究開発学校指定を受けた都立蔵前工業高校が2001年度から試行しているが、これらの研究成果を基に、就職準備活動というよりも学校と産業界が協同して、職業意識や勤労観などの教育に当たるという「教育のパートナーシップ」を重視しているのが、「日本版」と「東京版」のデュアルシステムの特徴だ。

 デュアルシステムには「学校教育の放棄」という批判が一部にある。また、デュアルシステムを肯定する立場からも、就職と直結しなければ企業や生徒にとってメリットが薄いと指摘する声も出ている。これに対して関係者の多くは、「技術の高度化や生徒の多様化の中で、もう学校だけで教育をする時代ではない」と話している。デュアルシステムの導入は、専門高校や総合学科の職業系が対象だが、文科省はキャリア教育推進のために普通科でもインターンシップの拡大を目指している。

 もちろん、フリーターの増加や早期離職率の上昇は、若者の職業意識や勤労観の問題だけでなく、IT化などによる雇用環境の変化などに大きな原因があることは事実だ。しかし、だからこそ早いうちからインターンシップやデュアルシステムなどによって、学校、企業、地域が協力して生徒の職業意識や勤労観を育成していくことが求められていると言える。その意味で、「日本版」や「東京版」のデュアルシステムが、今後、どう進展していくのかが注目される。
このNEWSを読む
文部科学省文部科学省 日本版デュアルシステムの研究に着手(2月20日)
 文部科学省は2月20日、2004年度から専門高校生を対象にした「日本版デュアルシステム」のモデル事業を開始すると発表した。デュアルシステムは、ドイツの中等教育機関のひとつである職業学校で行われている制度で、1週間の半分は学校で理論などを学び、残り半分は企業などでの実際の実務を通して専門的技術を修得するというもの。短期間に留まりがちなインターンシップなどの職場実習と異なり、長期間にわたる企業での専門的、実務的な技術の修得を教育課程の中に位置付けていることが特徴で、同制度の導入は政府の「基本方針2003」にも盛り込まれている。2004年度は、全国で12地域を指定(3年間)して、専門高校と企業の間で、企業実習の評価基準や支援体制の在り方、効果的な企業実習の内容・方法などの研究を行う予定だ。なお、文科省よりも先に「東京版デュアルシステム」の研究を行っていた東京都は、今春開校の全日制単位制工業高校(都立六郷工科高校)で、デュアルシステムを導入している。
http://www.mext.go.jp/
b_menu/houdou/index.htm


http://www.kyoiku.metro.
tokyo.jp/buka/
gakumu/dual.htm
メールマガジンお申し込みはこちら
ご意見・ご感想をお聞かせ下さい
 
 
 
RECRUIT