2004年10月12日
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キャリア教育のいまがわかるオンタイム・オンラインマガジン
◆◆◆ キャリアガイダンス@メール ◆◆◆ ∞ No.36 ∞
*発行:株式会社リクルート「キャリアガイダンス」編集部
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【変化する社会、人――高校教育のあり方とは?】
いま、「働く価値観」は多様化しています。
キャリア教育・進路指導においても、変化し続ける生徒個人個人の「興味」
「能力」「価値観」を踏まえることが必要とされています。「キャリアガイダ
ンス@メール」では、いま社会で変化しつづけている「働く価値観」をめぐる
オピニオンや最新のキャリア教育に関するニュース等をタイムリーにお伝えし
ます。ぜひご指導のご参考にしてくださいますようお願い申し上げます。
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@キャリア教育ニュース解説 Career Guidance Eye@ Vol.10
注目!「授業力」重視の教員評価
〜基準、方法、実施者の資質が課題に〜
▼このNEWSを読む
●授業力高い教員に優遇措置 東京都
(9月9日)
→全文はこちら
http://shingakunet.com/career-g/mmag/041012/news_jump.html
東京都教育委員会の「公立学校の授業力向上検討委員会」は9月9日、教員
研修などのコーディネーター的役割を担う「授業力リーダー」を養成すること
を求める報告書をまとめた。いわば「先生の先生」を育成しようという提言。
中でも特に教科などの「授業力」の高い教員を「授業力スペシャリスト」に認
定し、処遇面でも優遇を図る方針を打ち出している。全国的に教員への実績・
能力主義導入が検討されているが、授業力に重点を置いた教員評価方式は注目
を集めそうだ。
●導入相次ぐ教員への人事考課制度
都教委の検討委員会の報告書では、区市町村教委や校長の推薦を受けた若手
教員を「東京都教師道場」(仮称)で2年間にわたって研修させ、その修了者
を授業力リーダーに認定。教科研修や校内研修のコーディネーターとして任用
するほか、その中からさらに優秀な教員を授業力スペシャリストとして選抜し、
役割に応じた処遇の改善を図るという。教師道場は06年度、授業力リーダーの
認定は08年度からスタートする予定だ。
教員給与への実績・能力主義の導入には、教職員組合を中心に依然として反
対意見が根強く残っているが、教員の最も大きな仕事が授業であることを考え
ると、授業力に重点をおいた教員評価と処遇改善は、比較的に賛同を得やすい
だろう。教員全体の指導力向上にも効果が期待できる。
報告書は、授業力向上へリーダー的存在の教員の育成、処遇改善対象者の認定
方法などの具体的な構想を全国に先駆けて示しており、今後、大きな影響を及
ぼすことになろう。
ただ、他の教員評価と同様に、授業力をどう判定するのかという課題も残さ
れている。単にクラスの平均点を上げるだけが授業力ではないはずだ。その意
味で、東京都でも02年度から都立高校に導入している生徒による授業評価の試
みは注目される。
教員評価は、評価基準や評価者の資質などに疑問を投げかけられがちだが、
意欲と能力のある教員をさらに伸ばすという視点で運用されれば、成果は大き
いはずだ。同様に授業力の評価に当たっても、公平で透明性のある基準作りの
ほかに、生徒や保護者らの意見を反映させる仕組みが不可欠だ。
生徒や保護者も含む教育関係者が一体となり、「よい授業とは何か」「教員
の指導力とは何か」を真剣に考える必要がある。
●「よい授業」とは何か、問われる
都教委の検討委員会の報告書では、区市町村教委や校長の推薦を受けた若手
教員を「東京都教師道場」(仮称)で2年間にわたって研修させ、その修了者
を授業力リーダーに認定。教科研修や校内研修のコーディネーターとして任用
するほか、その中からさらに優秀な教員を授業力スペシャリストとして選抜し、
役割に応じた処遇の改善を図るという。教師道場は06年度、授業力リーダーの
認定は08年度からスタートする予定だ。
教員給与への実績・能力主義の導入には、教職員組合を中心に依然として反
対意見が根強く残っているが、教員の最も大きな仕事が授業であることを考え
ると、授業力に重点をおいた教員評価と処遇改善は、比較的に賛同を得やすい
だろう。教員全体の指導力向上にも効果が期待できる。
報告書は、授業力向上へリーダー的存在の教員の育成、処遇改善対象者の認
定方法などの具体的な構想を全国に先駆けて示しており、今後、大きな影響を
及ぼすことになろう。
ただ、他の教員評価と同様に、授業力をどう判定するのかという課題も残さ
れている。単にクラスの平均点を上げるだけが授業力ではないはずだ。その意
味で、東京都でも02年度から都立高校に導入している生徒による授業評価の試
みは注目される。
教員評価は、評価基準や評価者の資質などに疑問を投げかけられがちだが、
意欲と能力のある教員をさらに伸ばすという視点で運用されれば、成果は大き
いはずだ。同様に授業力の評価に当たっても、公平で透明性のある基準作りの
ほかに、生徒や保護者らの意見を反映させる仕組みが不可欠だ。
生徒や保護者も含む教育関係者が一体となり、「よい授業とは何か」「教員
の指導力とは何か」を真剣に考える必要がある。
このコーナーは毎月第2週配信号に掲載します。
▼この記事はキャリアガイダンス.netにも掲載しています
http://www.career-g.net/mmag/041012/eye_jump.html
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@最前線! 職業人インタビュー@ vol.17後編
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株式会社日本旅行 西日本営業本部課長
平田進也 氏
ひらた・しんや●1957年、奈良県生まれ。京都外国語大学在学時から、テレ
ビ番組『ラブアタック!』の名物“みじめアタッカー”として活躍。日本旅
行入社後も、素人ながら奇抜なキャラクターを生かして『合コン!合宿!解
放区』、『おはよう朝日です』、『探偵!ナイトスクープ』などのテレビ番
組に400回以上出演。豊富な旅行経験と巧みな話術やユニークな変身芸に熱
烈なファンも多く、「浪速のカリスマ添乗員」の異名をとる。ファンクラブ
の会員は1万2800人を数える。大手旅行会社では異例だが、ツアーの企画か
ら添乗まで一貫して担当し、「平田進也と行くツアー」は発売後、即売り切
れに。著書に『出る杭も5億稼げば打たれない!』(小学館)がある。
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※インタビュー:2004年8月12日
子どもを伸ばす言葉を選んでプレゼントしてあげることが大事
実は子どもの頃は恥ずかしがりやで、学級会などでも手も挙げられなかった
んです。6年生の学芸会のとき、舞台のそでで緞帳に隠れてカスタネットを叩
いていました。それを見ていた父親から、「存在価値がないようなのはダメや、
何でもええからみんなの中で1番になるようなもの作れェ」と言われ、ショッ
クでした。中学に入ってすぐ学級委員の選挙があり、「立候補おらんのか?」
の言葉に思わず挙手しました。他には誰も手を挙げません。ならば決まりのは
ずが、クラスに校長の息子がいて、先生は彼を学級委員にしたかったらしいの
です。それで無理やり選挙にされて、最後の1票で13対12で勝ったのです。自
分では「運命の1票」と思っています。それで人前でしゃべるようになれまし
た。あるとき、学級会で吉本のギャグを言ったら大受け。みんなの笑いがこの
一身に集まって、「こんな楽しいことはない、僕が探してたのはこれや!」と
体が震える思いがしました。
それ以来、テレビで吉本を見てはギャグを研究しました。ホームルームのと
き、シーンとしていたらうまく進みませんが、そんなときに笑いを放り込むと、
ぱっと和やかな雰囲気になって、みんな本心からいい意見を出すようになるん
です。それに気付いてから、笑いは素晴らしい、と思うようになりました。そ
れから人を楽しませることを常に考えているようになったんです。気付いたら、
中学1年の終わりにはクラスで一番面白い存在になっていました。高校では、
生徒総会のときに全校生徒1500人くらいが大講堂に集まって議論するんですが、
そこでしゃべってどれだけ興味を持たれるか、真価を発揮するチャンスでした。
そのとき、1年生の私の発言は、3年の落研の先輩より面白かった。それで実
行委員として学園祭を仕切るようになり、しまいには自分の学校だけで満足で
きず、地元のFM番組に出たり、他の高校の文化祭にも出かけて「しゃべらせて
くれ」と言ったり。「これでメシ食っていけたらええなぁ」と思うようになり
ましたね。高校で花見大会があった日、雨が降ってきて弁当が食べられなくな
り、バス1台、35人を家に連れて帰ったことがあります。母親から「何人連れ
て帰ってきたんや!普通は2、3人やて思うやないか」と言われましたが、全
員に味噌汁を振る舞ってくれたんです。「ああ、親あっての俺やなー」と思い
ましたね。私ももてなすことが好き。そうやって一生の仕事が決まっていった
と思います。
学生時代からテレビ出演を始めました。『ラブアタック!』に応募したら、
ディレクターから「キミおもろいなー、次からも出て」と言われまして。当時
の“お笑いの甲子園”といった存在で、その番組に27回出ました。本当はテレ
ビ局のディレクターになりたかったんですが、朝日放送のディレクターに相談
したら「学閥もあるしムツカシイかもしれへんで」と言われたんです。就職難
の時代でしたが、そんな学閥で無理やなんて、と愕然としました。一方、芸能
プロダクションから「芸人になるか?」と誘われもしました。親からは「お前
をそんなんするために育てた覚えはない、もっと安定した職に就け」と反対さ
れ、また愕然と。それでまたディレクターのところに相談に行きましたら、
「旅行会社なんてええんとちゃうか。バスガイドさんからマイク奪ってしゃべ
ったらええ。旅館に着いたら舞台もあるやないか」と言われて、なるほど、と。
それで日本旅行を受けました。3000人受けて77人が合格、という難関。後で面
接官から「キミが一番面白かった。旅行会社の社員は人を楽しませる必要があ
る。キミは我々面接官の清涼剤的存在やったね」と言われました。
いま、「トムソーヤクラブ」で子どもに接していますが、一人ひとり人格が
違うんですね。いろんな個性をいかにいい方向に引っ張っていけるかが大事だ
と思いますが、それには先生の一言が非常に大きいと思います。私が小学4年
のとき、図工で先生が「独創的や」ってほめてくれ、オール3だったのが初め
て図工で5をもらったんです。それで自分でもやれる、と思えて頑張れたと思
います。その年に作文で、その先生のことを「大人になったら月に1000万円稼
いでお礼がしたいです、待っててください」と書いたの、今でも覚えています。
ウソでもいいから、人の存在を認めて良いところをほめ、波に乗せてあげるこ
とも必要だと思います。子どもはドロドロの溶岩状態で、どうバケるかわかり
ませんから、言葉を選んでプレゼントしてあげることが大事でしょうね。今の
高校生は、なかなか立派だと思いますよ。「今どきの若者はなってない」なん
て、順送りで言うものと違いますか。江戸時代の人から見れば、大人も子ども
も変わらないでしょう。よく見ていると、義理人情とかを知っているし、そう
いうのもしっかり受け継いでくれていると思いますね。
次回は、横浜市自立援助ホーム「えんどうホーム」
ホーム長 遠藤 浩氏にご登場いただく予定です。
▼キャリアガイダンス.netにこの記事の全録版を掲載しています
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@リレーエッセイ@
高校生がワカル、大人がカワル−12
『自己表現が下手な子どもたち』 予備校講師 飯田 高明
10月に入り、センター試験まであとわずか。私立大の試験も近づき、我が塾
生の質問も真剣みを帯びてきた。しかしここ数年、歳をとったせいか塾生の質
問の意味がわかりづらくなってきた。
「先生、よくわかんない…」→「何が?」→「いや、さっきの授業」→
「授業のどの部分?」。このような問答を繰り返さないと、塾生の質問の本質
にたどりつけなくなってきている。
夏の終わり頃から、我が塾生の中には推薦入試やAO入試を受験する者がい
て、志望動機などの書類をもってきてアドバイスを求めてくる。面接特訓の依
頼もある。当然、一肌脱ぐのであるが、「なぜその大学を目指すの?」と聞く
と、ほとんどの場合「えっ…」と言葉に詰まってしまう。「こんなとき、何と
答えればいいの?」、「どうすれば、相手に印象のよい答え方ができるの?」
と必ずこうなる。最初、私は「何も考えてないのか…」と思っていたが、問答
を繰り返していくうちに、彼らは彼らなりに一所懸命で、なぜその大学を受け
るのか、大学で何がしたいのかは深く考えており準備もしていたのである。優
秀な受験生なのである。では、なぜこちらからの問いかけに言葉を発せられな
いのだろうか?
どうやら今の子どもたちは、情報を入力する力は優れているようだが、情報
を処理し、それを出力する(表現する)能力を鍛えていないようである。入った
情報が脳の中にいっぱい詰まっているが、それを取捨選択して出力するのが苦
手というイメージである。これはひとえに、普段のコミュニケーション不足に
原因があるのではないかと思う。テレビもゲームも一方通行であり、情報だけ
が子どもたちの中にどんどん入力される。一方、子どもたちが情報を出力する
機会は、塾生の話をきいてもどうやらあまりないらしい。そういえば、授業も
一方通行である。クラブ活動や生徒会活動などがなく、学校や予備校で授業を
おとなしく聞き、理解して帰るだけでは出力がうまくできなくてもこれは仕方
がないことである。
予備校講師というものは情報の出力のプロである。出力に秀でた分、出力の
苦手な子どもたちの本質を理解できなくなっているのかもしれないと反省して
いる。しかし、それにしても子どもたちから本音を引き出すのに苦労する。彼
らに情報を出力できる機会をもっと提供し、辛抱強くこちらが子どもたちの本
音を引き出せるようにしたいものである。そのための時間をつくることが大人
の務めかもしれない。
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執筆者プロフィール
いいだ・たかあき 河合塾講師。1968年三重県に生まれる。広島大学教育学
部(理科)卒業後、同大学院理学研究科博士課程に在籍中の1995年より、河合
塾広島校で生物を担当。2000年より、東京地区へ移籍し、現在、東大オープ
ンや全統マーク模試をはじめとする模擬試験やテキストの執筆を手がけ、東
京と広島を毎週往復し、生物の講義を行う。人気、実力ともに高い評価を得
ている名物講師。著書に「こだわって!国公立二次分野問題集(河合出版
小畑成美・前田真共著)」がある。
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次回は、米在住カウンセラー 大谷 彰氏の執筆です
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