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大工の仕事
木造の注文住宅などを作る仕事
平成建設 北村武留さん(26歳)
施主に感謝の言葉をもらうと感極まる
 建築科の学生になってから、学業を通じて「大工になりたい」と思ったという北村武留さん。しかし、大工は徒弟制の世界で、中学や高校を卒業後、親方のもとに修業に入るという就業形態が一般的だ。大卒が就くには遅すぎると、就職活動の当初は設計の仕事で会社を探していたところ、大卒の大工を募集する平成建設を知る。「ここしかないと思い、面接も夢中でした。何を話したか覚えていないんです(笑)」。

 入社してからは勉強の日々。まずは部材、樹種の名称と特徴や、道具の用途、手入れの仕方などを覚えることからスタートした。2級建築士などの資格も取得。あとは先輩の仕事ぶりを見ては盗み、自分の体に染み込ませるように技術を磨いてきた。思い通りに仕上がらず、「歯がゆい思いをすることはしょっちゅう」。だが、ピタリと一致して組み上げられたときは、「どんなに小さな仕事でも充実感がある」と言う。また、危険と隣り合わせの仕事で、ケガや事故には細心の注意を払う。

「自分の仕事が目に見える形で残る」ことがやりがい。自分がかかわった建物が生まれ育った街に少しずつ増えるとともに、知識や経験といった「自分史」がそれらに刻まれていく実感があるという。もっとも喜ばしい瞬間は「施主に感謝の言葉をもらったとき。大げさなようですが、感極まってしまいます」。早く現場を任されるようになり、「いずれはこの道を志すもとになった歴史的建造物を手がける『宮大工』になりたい」と語る。
 
北村さんのある一日
出社(施工現場へ)。段取りの確認、清掃、道具類の手入れ。
作業開始。
清掃。昼食・休憩。
作業開始。
作業終了。清掃。翌日の段取り、道具の手入れなど。
帰宅。
北村さんから高校生へのメッセージ
何でもいいから夢中になること
「勉強も大切ですが、まずは健康な体をつくること。どの職業にも言えることです。大工という職業は、根気と集中力が必要。そのためにも、どんなことでもいいので夢中になってやってください。あとは、『大工になりたい』という強い気持ちがあれば大丈夫です」
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