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大卒の大工を採用する理由は。 |
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| 「当社では、大工に対しては、まさに“棟梁”として高品質の木造注文住宅などの施工現場を取り仕切れるようになることを求めています。建築現場では、設計図には表されない細部などを臨機応変に組み立てていかなければなりません。そのためには、棟梁には基本的な技術や知識だけでなく、職人を采配するコミュニケーション能力やリーダーシップが必要です。さらに、例えば庭や床の間などの調度に関する施主の高度なニーズに応えるためにも、それなりの教養が求められます。そういったことに大卒のほうが適性があり、定着率も高いという実績が当社にはあるのです」 |
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どういった経緯で大卒を採用し始めたのですか。 |
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| 「大学を出て大工になろうにも、就職先がないのが現実ですね。受け入れ側の問題としては、大卒を採用して一人前にするまでには相当な時間やコストがかかる。一方、学生のほうも頭から大工になる考えはないのが普通です。ところが5年ほど前から、設計や施工管理などで志望してくる学生の中に、潜在的に大工を志する者が存在していることがわかりました。大工は以前、地元の工業高校から採用していたんですが、大学生を採用してみると非常に業績が良かった。それで大学生も定期的に採用し始め、徐々に比率が上がっていきました」 |
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採用人数や応募状況は。 |
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| 「大卒の大工は今年度、5人採用しました。応募は50人ほどです」 |
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採用方法は。 |
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| 「自社ホームページおよび新卒採用のためのサイトに募集告知をします。説明会の後で個別もしくはグループ面接による1次選考を行い、合格者に私が2次面接を行います」 |
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選考の基準はどこに置いていますか。 |
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| 「どれだけ一流の大工になろうと覚悟しているのか、意欲のブレのなさを見ます。あとは協調性や倫理観、コミュニケーション力などでしょうか」 |
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理科系のほうが有利なのでしょうか。 |
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| 「建築現場では、様々な場面で計算をしたり尺貫法との換算などもする必要がありますから、基本的には理科系のほうがよいでしょう。しかし、今年、どうしても大工になりたいという文学部の学生を採用しました。強い意欲があれば、大工に必要な技術や知識は後からいくらでも身につけられます」 |
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入社後の人材育成は。 |
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| 「基本的にはOJTです。入社して1年間は、型枠、足場、鉄筋、土工事の業務で体力、協調性、建築の基礎知識などを養います。その後、スムーズに仕事を覚える目的で、少し上の先輩の仕事ぶりを見られるよう、現場をローテーションしていきます」 |
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人事評価はどう進めていますか。 |
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| 「特定の上司だけの評価では偏りが出る恐れがありますので、複数の上司や関連部署などによる多面的な評価を行っています。さらに、当社では社員の投票により、部下の信任を得た人物をチーフリーダーとして選出する制度を取り入れています」 |
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こんな人に来て欲しい! |
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学歴社会が進んだままでは、日本から大工という職業はなくなっていくでしょう。しかし、子どもの頃、大工の仕事ぶりを見て興味を持ちながら、その後の進学プロセスの中でその思いをいつしか忘れてしまっていたような人が、当社が大卒の大工を募集していることを知って応募してくるケースが多いです。設計者になるにしても、若いうちに現場で施工を経験しておくと非常にためになります。 |
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高校現場に求めること |
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母校の学校評議員をしているのですが、よく言うのは「生徒は客。客のニーズに合った教育サービスをしてほしい」ということ。大学に入ることが目的なのではなく、大学を出てどう活躍したいのか、という本当のニーズをつかんでほしいと思います。 |
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面接で出会った「あきれた」学生 |
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今まで、特にそういった学生に出会ったことはありません。 |
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