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テレビディレクターの仕事
毎日、ニュースを追いかけ取材した映像を編集して報道する内容をつくる仕事
今号の仕事人 テレビ朝日 陣 中文さん(31歳)
やりがいと苦労が表裏一体
 平日の夜21時54分から23時10分まで、テレビ朝日系列で放送される『報道ステーション』。元人気アナウンサーの古舘伊知郎氏をメインキャスターに起用し、2004年4月5日からスタートした。その立ち上げから、約80人いるディレクターの1人として番組づくりにかかわっているのが陣 中文さん。

 陣さんの仕事は、毎朝、新聞やインターネットでニュースをチェックすることから始まる。昼に出社後、デスクから担当するニュースを割り振られ、取材に赴く。取材には、同社のカメラマンも同行する。取材後、局で原稿を書いてVTR素材を編集する。古舘氏とも、どのようにコメントすべきか打ち合わせるときもある。

「この仕事は、やりがいと苦労が表裏一体」と陣さんはいう。最近では、JR福知山線の脱線事故の取材でそのことを痛感した。悲しみのどん底にある遺族の家に行って、取材させてください、とお願いをする。「遺族から怒鳴られることも一度ではありませんでした。でも、取材・報道することで、亡くなった方の人生・残された家族の悲しみを知ってもらい、いかに大きな犠牲が払われたのか、そしてそれが事故の再発防止につながると思い、誠心誠意対応しました」

 報道ステーションでは、JR西日本の社員が事故を知りながらボウリングに興じていた事実をつかみ、スクープとして報道することができた。「日頃から『これはおかしい』と感じ、広く民衆に問いかけたいと思う問題意識が不可欠です」と陣さんは語る。
 
陣さんのある1日
起床。新聞、インターネットでニュースをチェック。
各局の昼のニュースを確認。
出社。ニュースデスクと本日の報道内容の打ち合わせ。
取材。
取材したVTRを見ながら原稿を書く。
VTR編集。
オンエア。
番組終了。
反省会。翌日の取材確認。
帰宅。
陣さんから高校生へのメッセージ
どんな状況にもフレキシブルに対応できること
「テレビディレクターは、ペンとメモ用紙さえあればできる仕事です。特別な能力や技術は必要ではなく、ことさらマスコミの学校などで勉強する必要もないと思います。重要なのは、いろいろな引き出しを備え、どんな状況にもフレキシブルに対応できること。日々、変わりゆくニュースを追いかけていると、自分の価値観もどんどん変わります。一つの価値観にこだわり過ぎていると対応できなくなります。ですから、学生のうちに、いろいろな世界を見ておくことが大切だと思います」
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