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仕事人図鑑 キャリアガイダンス@メール
スーパーコンピュータ 研究開発の仕事
世界最高速の計算スピードを目指してプロセッサを設計する仕事
日本電気(NEC) 深川雅夫さん(31歳)
壮大なパズルを解くような仕事
 超高速の処理スピードをもつスーパーコンピュータ(スパコン)。現在、世界最高速のスパコンは毎秒280兆6000億回の計算ができる米IBM社の「ブルー・ジーン」で、昨年11月まで2年6カ月の間はNEC製の「地球シミュレータ」が35兆8600億回で世界一であった。スパコンの開発には国家予算も投入され、処理速度競争はもはや一企業の範疇を超えて、日米の威信をかけた戦いになっている。

 再び世界一の座を取り返すことを目標に、NECでスパコンの開発に携わっているのが深川雅夫さん。スパコンには、汎用のプロセッサ(LSI)を多数並べてつくるスカラー型と、独自の高速処理プロセッサを開発してつくるベクトル型がある。深川さんは、最新鋭のSX-8という機種に搭載されている、1つのチップで16ギガフロップス(1秒間で16億回の浮動小数点数演算を行う)という世界最速を達成したベクトルプロセッサを設計。開発の要点は、計算処理命令ができるだけ短時間で回路内を流れるように計算式を分けて演算器に割り振るところにあるという。単純にいえば、A+B-C=Dを計算する場合、先にA+Bを計算するか、B-Cを計算するかでスピードは異なる。「実際は、何千通りもの組み合わせの中で最適なものを考える。壮大なパズルを解くようなもの」と笑う。

 開発中シミュレーションでプロセッサが動かないと、「なぜ動かないのか、同じことを何日間も考え続けることもある」。動かない原因がわかり、直した結果、「うまく動いたときはうれしいですね」
 
深川さんのある1日
出社。
メール確認。
昨晩実施した 性能・機能Simulation 内容確認 + 方針検討。
論理方針打ち合わせ。
論理設計&修正。
昼食/休憩。
昼礼。
コンピュータ技術動向/論理調査。
論理設計&修正。
夕食。
論理設計 & 性能・機能Simulation投入。
帰宅。
深川さんから高校生へのメッセージ
いろいろなことを知っているほうが役に立つ
「この仕事では、数学や物理が得意、ということも大切かもしれませんが、それよりもいろいろなことを知っているほうが役に立つと思います。開発者仲間には、コンピュータが好きで自分で組み立てて楽しんでいる人もたくさんいますが、そうでなければいけないということはありません。コンピュータのことばかり詳しくても、開発の仕事に必要な多彩な発想は生まれないと思います。会社に入れば一つのことを深く掘り下げることになりますので、学生のうちにできるだけ視野を広げておいたほうがいいのではないでしょうか」
スーパーコンピュータの研究開発職になるには?
大学などを卒業し、コンピュータメーカーに就職する。

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