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僧侶になった元プロレスラーのアントニオ猪木氏が登場する遊技場のテレビCMに見覚えがある人もいるだろう。このインパクトのあるCMを考えたのが、映像制作大手の東北新社のCMプランナーである新関慎一さん。15秒や30秒という短い時間で、商品・サービスの特徴を印象的に視聴者に伝え、認知度を高めて販売促進につなげるCMのストーリーを考えるのが仕事である。
新関さんの仕事は、広告代理店からクライアント(顧客)に提案するプランの作成を依頼されるところから始まる。多くは、ほかの広告代理店陣営と企画の中味のコンペティション(競争)となり、ここで勝ち取らないと仕事にならない、という厳しさがある。商品内容や広告目的の説明を受けて、2日くらいで数十案ほどのアイデアを出し、広告代理店との打ち合わせに臨む。そこでブラッシュアップしつつ数案にまとめ、絵コンテと呼ばれる、ストーリーをコマ割りにして説明する資料を作成し、クライアントに対してプレゼンテーションを行う。仕事を獲得すれば、実際の制作作業を担当するCMディレクターに企画意図を説明してCMプランナーの役割は終わる。
「オンエアされたCMを見るとうれしいですね。それで商品が話題になったりすると、『世の中動かしている』っていう実感が湧きます」という新関さんには、CMプランナーとしてのこだわりがある。映画を観たあとのように「面白かった」と思わせる残像を与えることを念頭に置いて考えているという。「思わず『やられた!』とひざを打たせるような作品をつくりたいですね」。そのためにも、つねに「なんでこれが流行るのか」ということを意識して情報収集。「街中で高校生同士が話していると、思わず聞き耳を立ててしまいます」と笑う。 |
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| 夕食を取りながら、商品CのCM企画案の打ち合わせ。 |
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| 「CMづくりの仕事をしたいという人には、いつも『たくさん映画を観てほしい』と話しています。たくさん見ているうちに、次第にどんな映像が好きか、自分のカラーが出せるようになるでしょう。また、この仕事は、例えば彼女と別れてつらいときに、結婚式場のハッピーなCMをつくらなければいけないといったことがあります。アイデアが出ずに苦しむこともあります。ですから、学生のうちに精神力を鍛えておくといいかもしれません」 |
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