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今年も早いこと5月を迎えるこの時期、ボクらのような大人はおしなべて次のようなセリフを吐くことになります−「いや〜、ほんと月日の経つのは早いね」。
翻って高校時代の自分達を振り返ってみると、どうであったかといえば、無限の時間とまではいわないにしても、「まだまだ人生には時間がたっぷりある」と思っていたはずです。それが良い証拠に高校生の中には「早く大人になりたい」とつぶやく子も少なからずいることでしょう。こと左様に、彼らと大人との時間に対する認識には大いなる差が存在することに着目しましょう。
時計の針を戻すことは実際にはムリですが、ちょっぴり記憶を遡ることにして今年のお正月、各企業のトップが次のような年頭所感を発表したことを思い起こしてみてください。
『変化への対応スピードや提案性が弱いと、成長はおろか生き残ることもできない』(大丸会長)
『常に「スピード」を意識し、磨くことがブランド力を高める前提条件だ』(JTB社長)
もちろん、この他にも「好機を逃すな」や「責任」についてふれた企業も多かったことから、年頭での今年のキーワードとして「好機」「スピード」「責任」−C(チャンス)、S(スピード)、R(レスポンシビリティー)としてワンセットで紹介されていたのが特徴です。
ちなみに、私は昨年飛ぶ鳥を落とす勢いの某IT企業のトレーニングを担当しましたが、その会社のビジョン&バリュー(行動規範)のひとつに「スピード、スピード、スピード」とスピードの三連発が記載されているのを見て、いたく感心した記憶があります。たしかにその企業はその通りに他社の3倍のスピード感でもって成長をしてきていますから、採用にあたってもそれを具現化できる社員を真っ先に募集・採用することは言うまでもありません。
文部科学省の2004年度の調査で「進学」でも「就職」でもいずれでもない高校卒業者の数を7万9千人、約6.6%であるとした報告がありますが、人材も喩えてみるならば商材−つまり、生鮮食料品や人気商品と変わらなく企業人の目には映ることを忘れてはいけません。
つまり、時間がたってしまったお野菜、お魚は値段がさがり最後には見向きもされないのと同様に、新卒時が一番の売り時であり企業にとっても買い時であるという事実をです。
そこにさらに他者との違いをふりかける−たとえば「自分は手早いのは自慢です。たとえば…」とか、「チャンスに強いのが自慢です。ちなみに高校野球の県大会で…」、「責任感は強いと同級生やお世話になった先生に言われます。ちなみに…」とアピールすることが求められているのです。 |
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| うめもり・こういち |
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国際人事コンサルタント。エグゼクティブ向けコンサルティング「アップダウンサイジング・ジャパン」主宰。1958年生まれ。青山学院大学経営学部卒業後、三井デュポン・フロロケミカルに入社、総務・人事に従事。88年、チェース・マンハッタン銀行東京支店の人材・組織開発担当マネージャー、93年、ケミカル銀行東京支店の日本統轄人事部長に就任。さらにチェース・マンハッタン銀行東京支店、ソシエテ・ジェネラル証券東京支店においてディレクター・人事部長を歴任。それらの間、合併作業に伴う大量の人員削減、その一方での中途・新卒の採用活動、各種人材開発プログラム、給与・厚生プログラムの見直し、新規の人事制度導入等にかかわる。主著に「面接力」(文春新書)、「転職したいヤツに欲しい人材はいない」(光文社)、「『採用したい!』と言わせる技術」(大和書房)、「成功する会社の『女性力』」(ソフトバンククリエイティブ)など多数の著作がある。
http://www.updownsizing.com/ |
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