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1832(天保3)年、京都で染料卸売問屋として創業した長瀬産業。現在は顔料などの化成品や合成樹脂、エレクトロニクス分野の製品を扱う専門商社である。同社の「カラー工房チーム」でカラーコーディネーターとして活躍しているのが水科智美さん。「お客さまに色を提案する仕事はモノづくりの一環。そこにやりがいを感じます」という。
カラー工房チームの役割は、工業製品のデザイナーに新しい色の組み合わせを提案し、最終的に同社が取り扱う顔料の需要に結びつかせること。これまで、携帯電話メーカーとの新しい色の共同開発や、浴槽メーカーへの色の提案が採用されるなど、多くの実績を積み上げてきている。提案のためのノウハウには、個々の色の特性や調和理論、効果的な色彩の選び方など、カラーコーディネーター検定試験で学んだ知識が大いに活かされていると水科さん。「例えば、2008年に流行しそうな色を提案する場合、同年に北京オリンピックが開催されることに着目し、よく目にされるであろう“金”と“赤”を日本人が好む落ち着いたトーンにアレンジするという方法で考えています」。また、色の波長によって見る人のアドレナリンの分泌量が変わるという心理的な効用に着目した提案も行う。「デザイナーとは感覚的な話になりがちですが、その感覚を実際に材質に応じた色見本に落として調整することがポイントです」
上司にカラーコーディネーター検定試験を勧められて以来、この世界にひかれて2級、1級、そして指導者資格とステップアップを果たしてきた水科さん。資格を活かして、発足時からカラー工房チームに属している。色の効用をよく知らない人でも、例えば毎朝楽しんで服の色を選ぶことを通じて、色に興味を持ってもらいたいと願う。「世の中の至るところで自分の提案した色を目にすることが夢ですね」
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| 1991年 |
インテリアコーディネーターに興味を持ち、照明器具会社主催のスクールに通う。そこでカラーについても学ぶ。 |
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| 1998年 |
ステップアップのためにと、上司からカラーコーディネーター検定試験を勧められて3級試験を受験、合格。「欲が出てきて上を狙いたくなりました」 |
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| 1999年 |
同2級に合格。「物理の問題はとっつきにくかったのですが、テキストの勉強だけでなんとか理解できました」 |
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| 2000年 |
同1級に合格。「せっかくなので1級を取得しようと。4択問題だけの2、3級と違い、論述問題が出題されることもあって、商工会議所のセミナーに参加しました」。1級に合格したことを機に、上司からそれを活かした開発的な仕事に就くことを勧められ、カラー工房チーム発足と同時に加わる。 |
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| 2006年 |
同3級カラーコーディネーター指導者認定試験に合格。「会社がラボを新設することとなり、そこでカラーに関するセミナーを開催することもあろうと取得しました」 |
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「高校生の頃は、自分の将来のイメージもまだわからないかもしれません。私自身、社会人になってからカラーの勉強を始めました。始めてわかったことですが、最初に3級に合格して小さな自信となり、上級を目指していくうちに大きな自信につながったということ。最初の1歩を踏み出すことがとても大切だと思います。もう一つ大切なのは、それを続けること。直接、それに関係する仕事に就かなくても、いずれ何かの役に立つと思いますので」
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