IT(情報通信技術)を活用して、企業や公的機関に対して情報ネットワーク構築などのコンサルティングからシステム開発、保守運用までのサービスを総合的に提供しているNTTコムウェア。坂田武範さんは、現在、同社で無線LAN*の提案から構築までを担当している。坂田さんは、ネットワーク構築に関する技術はすべて入社後に研修や実務を通じて習得。ネットワーク同士を接続するルーターやスイッチなど、ネットワークに組み込む、この世界で標準のシスコシステムズ社製の機器の操作も一通りできるようになっていた。入社3年目に、ネットワークエンジニアの技術力を証明するシスコ技術者認定資格のCCNAを取得。「操作法は必要に応じて身につけていったので、体系的に整理できていないと感じていたのです。周囲がみんなCCNAを取っていたので、自分も知識整理に役立てようと取得しました」
取得して真っ先に効用を実感したのは、トラブルシューティングが早くなったこと。例えば、キャパシティ以上のデータ通信が行われると、ネットワーク機器がデータを処理できずにダウンしてしまう事象が起こる。そういったトラブルの解決に、それまで10人がかりで1カ月かかっていたものが、1人でも数日あればできるようになったという。「それまでは闇雲に片っ端から探っていたのですが、CCNAを習得してから、原因のありかの切り分けができるようになりました。それが大きいですね」
CCNAを取得して2年後、上級のCCNPを取得。ネットワークの規模が大きくなると、それだけ複雑なものになり、ケアすべき事柄も増える。ネットワーク構築のコンサルティングからかかわるようになり、より高度な専門性が求められるようになったのが取得の動機だ。「資格を持っていることが大切なのではなく、その習得プロセスで得た知識が役に立つところに意義があると思っています」
*無線LAN:配線を使わないで、同じ建物内にあるパソコンやプリンターなどを接続してデータをやりとりするネットワーク |