| 静岡県富士市にある、総合物流会社鈴与(株)(本社:静岡市清水区)の大野新田物流センター。ここは、あるオフィス用品販売会社の物流センターとして、延べ床面積4200坪、総人員120人の陣容で約1万8000アイテムの商品の在庫管理および入出荷を行っている。同センターの「シッピングチーム」のアシスタントマネージャーとして、主にスタッフの労務管理に携わっているのが長田広重さん。「特にフォークリフトの運転は事故がつきものですので、常に目を光らせるように心がけています」
シッピングチームは、「ケース出荷」と呼ばれる、入荷時点の梱包状態のまま出荷する業務を主に担当している。デスクやキャビネットなどのオフィス家具や、コピー用紙500枚1パックの10パック詰めの箱など、重量のある荷物を扱う場合が多い。倉庫の高い場所に保管されている荷物も多いので、よくフォークリフトを使う。フォークリフトの運転で気をつけなければならないのは、まず、狭い構内でも小回りが利くだけに、急旋回すると、パレットに載せた荷物が倒れたり落ちたりする危険性があること。周囲に人がいれば、荷物がぶつかって人身事故が発生しかねない。また、慣れてくると危険性への認識がゆるみがちになるところも要注意。「人的な災害にならなくても、預かっているお客さまの大切な荷物に損害を与えてしまいます。慎重の上にも慎重に運転しなければなりません」
スタッフにフォークリフトの安全運転を指導するのも長田さんの重要な職務。資格を取得し、現場経験を積んだからこそ的確な指導ができる。例えば、フォークリフト技能講習では石などのダミーを重量物として扱うが、実際の現場は本物の商品を扱うという違いがあり、また技能講習では経験しない特殊なフォークリフトも運転する必要がある。教える際には、講習で学んだ危険な事例を思い出させたり、現場で経験しなければわからないコツや自分の失敗経験を元にアドバイスするという。「自分の経験をいかに相手に実感値をもってもらえるように伝えるかが難しいですが、うまく理解してもらえた時はやりがいを感じますね」 |