新築マンションの部屋全体のインテリア計画の作成・実施から、リフォーム工事の施工、小さな家具を一つ選ぶことのアドバイスまで、フリーランスのインテリアコーディネーターとして幅広い業務に携わっている杉山和佳子さん。「お客さまは私的な施工業者のネットワークから紹介してもらうほか、ホームページをご覧になったエンドユーザーの方から直接オーダーをいただくことが多いですね」
基本的な仕事の流れは、まずは顧客の要望を聞くことから始まる。その後、インテリアコーディネートを行う現地を調査し、顧客のイメージを家具、ファブリック(布地)など具体的な要素に落とし込む図面やパース(透視図)を作成し、顧客にプレゼンテーションする。顧客とのイメージのすり合わせや必要な修正を加える一方、提案したプランを基にした見積もりを提示し、予算に応じてプランを修正。そして契約、施工、引き渡しというステップを踏む。規模の大小はあっても、概ねこうした流れに即してインテリアコーディネートは行われる。「専門学校でインテリアの基本を学んだことが自分の土台になっていますし、その結果取得した資格はお客さまに対する安心材料になっていると思います」と前置きしつつ、杉山さんは言う。「資格を取得しただけでこの仕事をするのは難しい。経験が必要です」
内装工事に関することから、住宅設備機器や家具、カーテンなどのアイテムに至るまで取り扱う分野は幅広い。その上で、例えばキッチンの棚の高さが1cm違うだけで使い勝手が大きく異なるなど、その居住空間に住まう人に応じた最適なプランを導き出すには、多種多様な観点がある。その引き出しを増やすには、自分自身の生活経験や多くの顧客の要望に対応してきた経験がモノをいう。「自分が普段、普通に暮らしていることのすべてが仕事に役立つ。年齢を重ねるごとによい仕事ができると感じています」 |