いま大学は18歳人口減の中で学生の確保に必死ですが、一部の有名大学を別にすれば「ゆとり教育」批判なんてしていません。どこの世界に、来たお客に対して「レベルが低い」などと言う会社がありますか。集めた学生に、どういう教育を提供するかを必死で考えないといけない。高校だって、とっくの昔にそうなっていなければならなかったのに、特に公立高校には、いまだにその危機感が薄いように感じられてなりません。
だいたい、高校の先生の多くは「生徒を導いている」と勘違いしているのではないでしょうか。高校生にもなったら、学ぶ主体は子どもです。今度出す本※3の若い編集者にしても、高校をドロップアウトしてフリーライターから小さな出版社に入り、大手に移った人です。高校など何とも思っていませんし、義務教育ではない高校は、それでいいのだと思います。高校以外にも、学べる場はたくさんあるのです。
小・中学校の授業が変わり、自分の頭で考え、表現する子どもが育ってきています。私が教える大学でも、オープンキャンパスに参加して、偏差値ではなく自分の視点、価値観をもって大学を選んだ学生が入ってきています。彼らに選ばれる高校になっていますか。偏差値の高い学校に入れておけば安心、と考えているのは親や教師だけかもしれません。高校の先生には、「ゆとり教育」批判をしている暇があったら、高校をどうするか、自分の頭で考えてほしい。「自ら学び、自ら考える」という姿勢が、教師にこそ必要ではないでしょうか。(談)
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