キャリアガイダンスVol.414
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図2 学習指導要領改訂の方向性図3 アクティブ・ラーニングの3つの視点主体的な学び対話的な学び深い学び学ぶことに興味や関心を持ち、自己のキャリア形成の方向性と関連付けながら、見通しを持って粘り強く取り組み、自己の学習活動を振り返って次につなげる「主体的な学び」が実現できているか。子供同士の協働、教職員や地域の人との対話、先哲の考え方を手掛かりに考えること等を通じ、自己の考えを広げ深める「対話的な学び」が実現できているか。各教科等で習得した概念や考え方を活用した「見方・考え方」を働かせ、問いを見いだして解決したり、自己の考えを形成し表したり、思いを基に構想、創造したりすることに向かう「深い学び」が実現できているか。※平成28年8月26日 中央教育審議会 教育課程部会 資料より作成※平成28年9月12日 中央教育審議会 初等中等教育分科会 資料より作成学習指導要領改訂の方向性新しい時代に必要となる資質・能力の育成と、学習評価の充実各学校における「カリキュラム・マネジメント」の実現新しい時代に必要となる資質・能力を踏まえた教科・科目等の新設や目標・内容の見直し主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ラーニング」)の視点からの学習過程の改善小学校の外国語教育の教科化、高校の新科目「公共(仮称)」の新設など各教科等で育む資質・能力を明確化し、目標や内容を構造的に示す学習内容の削減は行わない生きて働く知識・技能の習得など、新しい時代に求められる資質・能力を育成知識の量を削減せず、質の高い理解を図るための学習過程の質的改善「社会に開かれた教育課程」の実現何を学ぶか学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性の涵養生きて働く知識・技能の習得未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力等の育成よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を共有し、社会と連携・協働しながら、未来の創り手となるために必要な資質・能力を育むどのように学ぶか何ができるようになるか 「忙しすぎて、そこまでする時間はない」とおっしゃる先生方の気持ちもわかります。ただ、優先すべきは何かを考えたとき、評価こそ真っ先にあがって然るべき。評価は教員の本務と言ってもいいはずです。そのための条件整備を、国も教育委員会も真剣に考えないといけません。 大学入試がどのように変わっていくかはまだ見えませんが、こういった学習指導要領改訂の趣旨を積極的に活かすものになってほしいと期待しています。知識・技能を問うことももちろん重要ですが、それらをどのように使うか、使おうとするか、といった力を丁寧に見る入試であれば、高校教育で大事にしたいと思ってきたものと、大学入試がつながり、大学教育にもつながっていきます。 次期学習指導要領では、「どのように学ぶか」についての方向性も示しています。その要となるのが、アクティブ・ラーニングの視点からの学習過程の改善です。 型はどうでもよいというのではありませんが、アクティブ・ラーニングで大切なのは型ではなく視点。教員が一方的に話し続け、生徒は板書に必死で頭が働いていない授業はいただけませんが、机の向きを変え、生徒同士が話しあっていればすべてアクティブ・ラーニングなのかというとそれも違います。 大切なのは生徒の内心を動かすこと。どれだけ胸に深く刻みこめるかです。生徒に力が付かなければ意味がありませんし、付くのならどんな方法だってそれはアクティブ・ラーニングといえると思っています。 次期学習指導要領では、アクティブ・ラーニングの3つの視点を打ち出しています(図3)。すなわち、「主体的・対話的で深い学び」の実現です。 なかでも私は、3つ目の「深い学び」で説明されている「問いを見いだして解決したり」という部分に重要性を認めています。いわゆる「問題発見・解決能力」です。 私個人としては、高校卒業までにつけておくべき力の一つに、「わからない」とか「面白くない」ものに何とかぶつかっていく力、があると思っています。「わからない、面白くないから、やめます」ではなく、「なぜ面白くないのだろう」「どうすれば、わかるようになるのだろう」と考えていく。本来、教師がやりたかったことを今こそ、学校に取り戻す「どのように学ぶか」アクティブ・ラーニングの視点主体的な学び対話的な学び深い学び122016 OCT. Vol.414

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