キャリアガイダンスVol.414
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多様な意見に揺さぶられ自分の引き出しを増やす 今回の授業では、「なぜ働くか?」について何度も同じ問いを重ねている。多様な考え方を様々な角度から生徒にぶつけ、意見の引き出しを増やさせ、自分の考え方が一面的であったことを自覚させていく。WSに書かれた生徒たちの変化の例が左記だ。最初はほとんどの生徒が、「お金(生活)のため」と回答していたが、感じた内容によってそれぞれの答えを導き出している様子がうかがえる。【1回目】生きていくため。【2回目】人と関われて、人の役に立つ仕事がしたい。【3回目】人の役に立って、責任もきっちりもって働きたい。そのために周りをちゃんと見たい。小さい出来事でも、大きな影響を与えることがあるので大切だと知った。【1回目】やりがいがある仕事がしたい。【2回目】お金だけでなく、夢を与えたり、自分を成長させるために働く。自分にしかできない仕事を見つけて自分を成長させたい。【3回目】自分のものの見方を変えるため。自分のやりたいことを見つけ、それを自分の成長につなげていきたい。【1回目】お金を稼ぐため。経営に関わる仕事をしたい。【2回目】人を幸せにするため。人の役に立つため。人々の生活が良くなるために働きたい。人に何かを感じてもらいたい。【3回目】人の役に立つために人を助けられる仕事がしたい。そのために適切な判断をする力や、コミュニケーション能力を身につけたい。【1回目】お金を稼いで不自由なく楽しく生活したい。【2回目】自分のやりがいのため。自分にしかできない仕事をしたい。【3回目】人のために働く。新しいことにチャレンジする。世話になっている両親や祖父母の力になれたらうれしい。そのために知識を豊富に、できることを増やしたい。「なぜ働くか?」を考える特別授業実録!授業レポート大人たちの働く理由を考える大人の働く思いを考える5働く大人の事例から考える3エジプトの労働者の話から仕事の意義を考える4WSの問いに答える(1回目)1大人の働く理由を考える2身近な大人の働く思いを考える6WSの問いに答える(2回目)71時間目「好きなことを仕事にしている人」「働きたくない人」「何事も続かなかったが、あるきっかけで仕事に意欲をもった人」の例を見る。航空会社の3つの現場(パイロット、キャビンアテンダント、整備)の働く大人の事例をスライドで紹介。この話から気付いたことをWSに記入。WSに書かれた下記の問いについて考えて、ディスカッション。大人が働く理由のアンケート結果の1位を考える。マズローの欲求5段階説をもとに解説※③の教材は、立命館大学稲盛経営哲学研究センター と日本航空株式会社の協力による。徳地先生自身の仕事に対する思いを語る。①と同じ問いに対してもう一度考える。同じ仕事をしている4人の労働者に何をしているか尋ねた。●疲れきった労働者(答えなし)●元気な労働者「ピラミッドを 建てている」●もっと元気な労働者「尊敬する ファラオの墓を建てている」●さらに元気な労働者「エジプトの 歴史を創っている」生徒たちは何に気付き、どう変わったか何のために働きますか? どんな職につきたくて(またはどのように働きたくて)、その仕事で何がしたいですか?それは何のためですか?⑤自己実現欲求 (自分の力を発揮したい!)④尊厳欲求 (認められたい!)③社会的欲求(仲間が ほしい!集団に属したい!)②安全欲求(安心・安全に 暮らしたい!)①生理的欲求(食べたい! 飲みたい! 寝たい!) 生徒3の変化生徒4の変化生徒1の変化生徒2の変化まっさらな状態での考えを書き留め、授業後の気づきとの比較対象とする。働くことの具体を知り、これまでの“働く”イメージが変わる。社会人になっても学び、考えることの重要性を再認識する。働くことに対する大人の思いも様々で、それぞれの背景や理由を想像させる。自分のやっていることの意味や意義を知ることの大切さを認識。授業の最初に書いた答えとどう変化があるか、自ら意識する。身近な先生も、実は「働く人」であることを気付かせ、視点をひろげる。お金以外の理由で働く大人が多数いることを知る。382016 OCT. Vol.414

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