キャリアガイダンスVol.414
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地域と協働し3年かけて進路意識を育成、就職内定率100%を達成百もも石いし高校 (青森・県立)毎号1校ずつ高校にご登場いただき、進路指導の取り組みをご紹介しています。第3回の今回は、キャリア教育を強化し県内での評価が高まっている青森県立百石高校。地域と密接につながりながら、生徒の将来を見据え、3年間かけてじっくりと育てていく取り組みをご紹介します。取材・文/永井ミカ進路指導実践を磨く!普通科編進路指導主事宮本利行先生(左)進路指導副主任天坂美幸先生(右)1948年創立/普通科・食物調理科生徒数451人(男子191人・女子260人)進路状況(2016年3月実績)/大学進学8人、短大進学13人、専各進学31人、就職94人、その他2人キャリア教育優良学校文部科学大臣賞受賞生徒会による掲示物 青森県立百石高校はおよそ3分の2の生徒が就職する進路多様校。調理師免許が取得できる食物調理科に比べ、普通科は際立った特色がないという認識をされていた。しかし同校は、入学してくる生徒の学び直しに力を入れ、キャリア教育にも地道に取り組み、地域とも密に連携していた。また生徒会活動が盛んであるという伝統もあった。にもかかわらず、地元からの入学者が減り、2014年度の入学者選抜で倍率が1倍を下回った。 危機感を感じた校長の荒川由美子先生は、周辺中学校への聞き取り調査やフリートーク職員会議(管理職以外全員参加)などを経て普通科の特色を整理。従来から取り組んできたことに加え、アクティブラーニングの定着など新しい魅力づくりにも着手。新キャッチフレーズ「発見・挑戦・実現〜君の輝く場所がある〜」を掲げ、教職員にも意識づけした。そして、取り組みを学校から発信することにも力を入れ、2015年度、キャリア教育優良学校として文部科学大臣賞を受賞した。授業改革アクティブラーニング型授業の推進生徒が気付き、考え、伝えあう授業。生徒の活動・体験を重視。おいらせ町の補助で購入したタブレットPCなども活用。学校設定科目「新聞を読もう」の推進読む力、書く力の定着と、情報収集と分析活用を通じた自己表現力の育成を図る探求型授業。記者による出前授業も実施。地域連携・世代間交流老人施設体験学習外部講師の体験学習の後で施設を訪問。高齢者との交流を図るとともに、産業や職業の理解を深める。保育園体験学習家庭科の授業の一環。園児とのふれあいを通じて異年齢とのコミュニケーションを図る力を育成。消費者教育青森県消費生活センターによる家庭科での授業。消費者と製造者のそれぞれの視点から安全問題を考える。成人式もてなし料理提供(食物調理科)町の要請に応え実施。300人分の調理と配膳、会食のもてなしを実践的に学ぶ。その他生徒会活動定員の定めがなく、希望者の多くは役員となり、活発に意見を交わし主体的に行事運営を行う。資格取得支援検定料の一部を町が補助。生徒が目標とする資格取得に向けて講習会や校内模試などで支援。地域社会と協力したキャリア教育の充実が認められての受賞。同校では多くの生徒が生徒会活動に参加している。SNS標語づくりなど、自主的な活動が目立つ。地域のイベントなどにも積極的に参加。■ 分掌を超え学校全体が取り組むキャリア教育(抜粋)452016 OCT. Vol.414

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