キャリアガイダンスVol.414
57/66

テーマアジアの環境アジアの観光アジアの文化発表国・地域フィリピン日本(日高高校)インドネシアマレーシアカタールトルコネパールカンボジア韓国中国日本(日高高校)台湾モンゴルインド香港日本(日高高校)ベトナムタイブルネイ「アジア高校生フォーラム」参加生徒の感想より●全体の構成は、自分が思っていたより本格的で、高校生フォーラムらしくてよかった。各国のプレゼンを聞いていくうちに耳が慣れてきて、英語がわかって、内容を理解すればするほど楽しくなってきた。各テーマの中での討論は、やはり日高生がおされている感じが伝わってきて、もっと会話力が必要だなと思った。●このフォーラムを通して学べたことのいちばん大きかったのが、英語の可能性の大きさでした。僕たちが普段、机の上で書いている英語がこんなにもすばらしい思い出を作り上げてくれたのです。でも国際交流というのは、言葉だけではない、ということも知ることができました。人と人とが接しあうからこそ、言葉だけでは通じ合えない絆というものを僕の人生の中で初めて知ることができました。「イノベーションスクール」に高校主導で参加転機となった百周年記念「アジア高校生フォーラム」普通科・総合科学科/1914年設立/生徒数704人(男子324人・女子380人)進路状況(2016年3月実績) 大学149人・短大16人専門学校35人・就職10人・その他22人和歌山県御坊市島45 0738-22-3151 http://www.hidaka-h.wakayama-c.ed.jp/併設型中高一貫校。附属中学校からの内部進学先である総合科学科と、高校からの入学者向けの普通科の2学科を設置。2007年度から今年度まで、2期連続SSH指定校。14年度に百周年記念事業として「アジア高校生フォーラム」を企画・開催し成功を収める。15年度から「OECD地方創生イノベーションスクール2030」に参加、16年度よりSGH指定校となり、グローバル社会における地方創生に貢献する人材育成に取り組んでいる。「アジア高校生フォーラム」は2日目の全体会を中心とした4日間のプログラム。歓迎夕食会や世界遺産ツアーなど、高校生同士がカジュアルに交流する機会ももった。図2「アジア高校生フォーラム」参加国(研究発表テーマ別)の参加にこぎつけた(図2)。同窓会や地域からの寄付により資金面の問題もクリア。単独の高校が開催するイベントとしては、あまり例のない規模となった。  その主役は生徒だ。生徒実行委員会には70人を超える有志が集結。和歌山大学やJICA関西などの協力を得て、議題となる「アジアの環境」「アジアの観光」「アジアの文化」の3テーマについての研究、海外参加校のリサーチ、フォーラム前後の交流イベントの企画など、約10カ月かけて準備を行った。当日は発表だけでなく司会や裏方の運営も生徒が担い、成功を収めた。 生徒は達成感の一方でショックも受けたことを、教師実行委員会だった田中一也先生は感じていた。分たちもやればできるかもしれない」と気付き始めたという。 そんな前向きなムードに大きな弾みをつけたのが、14年度の創立百周年記念事業だ。同校は「みんなの心に残る大きなイベントにしよう」と、形式ばった記念式典ではなく、アジアの高校生を招いて意見交換する「アジア高校生フォーラム」(以下「フォーラム」)を企画した。 しかし、それは簡単なことではなかった。最大の課題は、海外の参加校をどう集めるか。ネットワークを駆使して奔走し、文科省や外務省、各国大使館などの支援を受け、目標を上回る16カ国・地域 「英語でも発言でも他国の高校生はすばらしい。『これではあかんやろ』という気持ちになったのか、それ以降、生徒の積極的な発言や質問が増えました」 危機感をもったのは、教員も同じだ。「自分たちが目新しいと思って取り組んだフォーラムでしたが、アジア各国では珍しいイベントではないとのこと。グローバル教育における日本の後れを痛感しました」(田中先生) フォーラム開催から数カ月後、「OECD地方創生イノベーションスクール2030」(以下「イノベーションスクール」)に参加してみないかと、同校に声がかかった。572016 OCT. Vol.414

元のページ 

page 57

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です