キャリアガイダンスVol.414
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前列右から特進学年指導課 特進推進係長盛山哲志先生特進推進部 部長倉成英昭先生後列右から特進推進部 特進学年指導課長山口晴司先生特進教科指導課 進学講座係長坂根 誠先生 甲子園大会優勝校として知られる浦和学院高校は、生徒数2800人を超える埼玉県屈指のマンモス校。これまでは〝部活動の浦学〞と評されてきたが、2010年度からはTOEIC®テスト750点以上と難関私大を目指す「国際類型」、国公立大・難関私大を目指す「特進類型」、部活動と進学の両立を目指す「進学類型」の3類型10コースに再編成。進路指導を強化して現役進学率8割以上、難関大合格実績も伸ばし、〝文武両道の浦学〞へとイメージを変えつつある。 同校が難関大の合格実績を伸ばしてきた要因の一つに、2012年度から「特進類型」で進めてきたICT活用がある。 「スタートは、予備校のオンデマンド講座です。コンピュータ室での自学中心ですが、教師の指導もあり、成果が出てきた。15年度には校長の提案でタブレット端末50台を購入。校内ネットワークも整備し、今後は複合的な活用をしていこうということになりました。今年新たに『スタディサプリ』を導入したのも、予備校講師の講義動画が基礎からトップレベルまでと豊富で、学校でも自宅でも視聴ができること、到達度テストを活用した苦手分野克服、生徒の講義動画視聴状況を教師が画面上で管理できるシステムがあるなど、多様な活用が可能だからです」と特進推進部部長の倉成英昭先生。 全員導入した「特進類型」の1、2年生には、中学からの基礎学力を確認する〝到達度テスト〞を4月に実施。テスト結果によってわかった苦手分野は、各自が「スタディサプリ」の講義動画を視聴して夏休み中に克服することが課題になっている。2年生は、英・数・国の授業に連動した講義動画視聴が毎週の課題に。また、2年前からスタートした「特進類型」サイエンスコースの〝T(東大)プロジェクト〞では、トップレベルの講義動画を自学に活用している。そして、同校ならではの活用法もある。 「『スタディサプリ』には、講義動画視聴後に内容理解度をチェックする〝確認テスト〞があります。これはとてもいい方法です。しかし、学力を身に付けるには、このテストだけでは足りない。幅広い視点から定期的にテストを行うことが必要です。そこで『特進類型』2年生に英・数・国の講義動画視聴課題を配信後、教師が〝確認テスト〞の類問を作成し、5分間の朝テストを行うことにしました。正答率8割に達しない場合は、補習。講義動画の再視聴などもします」と、特進学年指導課特進推進係長の盛山哲志先生。 4月に朝テストと補習をスタートしてしばらくは、生徒たちの負担が大きくなり心配もしたそうだ。ところが6月の面談では「慣れてきた」という声が増え、この夏の全国模試では、昨年に比べて成果が上がったという。  「教師が手をかければ、生徒は必ず応えてくれます。『スタディサプリ』を活用し、身に付く学びの仕組みを作りたいです」と盛山先生。リクルートサービスを活用した創立1978年/普通科生徒数2852人(男子1542人、女子1310人)進路状況(2015年度)大学進学614人、短大進学58人、専各進学80人、就職13人、その他23人埼玉県さいたま市緑区代山172 048-878-2101 http://www.uragaku.ac.jp取材・文/丸山佳子スタディサプリ■ 「スタディサプリ」の活用術● 2年生の朝テスト用に、“確認テスト”を 活用し、違う視点で類問を作る「生徒が視野を広げられて、記憶に残る問題作りを心がけています。5分間テストなので漢文、古文は軽めにして授業でフォローもします」と国語の坂根誠先生。● 朝テストは月曜・数学、水曜・英語、 金曜・国語。合格ラインは80点朝テストは授業前の5分間。不合格者は翌日に補習。特進類型の2年生は85名だが、1学期はどの教科も毎回4~5割の生徒が補習を受けたという。●生徒からは、こんな声が!■ 基礎でのつまずきを克服。やればできる!「到達度テストをやったことで中学の基礎的な部分でつまずいていることがわかり、基礎を勉強し直しました。苦手な単元も、やればできるようになる。朝テストもやればできる。2年でわかったので受験にも間に合うと思います」(特進類型/T・Kさん)■ 単語を推測して長文が読めるようになった!「自宅で課題の『スタディサプリ』を見て、朝テストもやって。最初は大変でしたが、今では2次関数が解けるようになり、わからない英単語も推測できるようになり、英語の長文を読むのが楽しくなりました。受験に向けて、頑張りたいです」(特進類型/K・Hさん)● 補習は放課後の約2時間。 必ず、教師が質問を受けられる体制で補習中は、「サプリ」の講義内容に関する質問も受ける。英語の作問を担当する盛山哲志先生は、朝テストにWebテストを活用。採点もラクだという。● 数学は、朝テストや「サプリ」の 自習で力を付けた生徒が増加中「補習での解き方指導で、数学の楽しさに目覚めた生徒が増えました」と山口晴司先生。朝テスト前の数学早朝授業の参加者も増えているという。コンピュータ室での自学から複合的なICT活用へ講義動画の内容を身に付ける朝テストで模試の結果がUP!講義動画+教師作成の朝テストで“身に付く学び”の仕組みづくりを浦和学院高校(埼玉・私立)632016 OCT. Vol.414

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