キャリアガイダンスVol.415
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362016 DEC. Vol.415AL型授業への挑戦 韮山高校には、早くから個人としてAL型授業に取り組んできた先生もいるが、2015年の髙梨文憲副校長の着任で学校組織としての取り組みが始まり、2016年の櫻井祥行校長の着任によって授業改革に拍車がかかっている。同校の特徴は、「授業によって生徒が目標としている力を着実につけられているか」を正しく評価しようとしているところにある。「これからの生徒に必要となる学びについてさまざまな検討をしてきました。そのなかで、AL型授業などの成果を見極めて次につなげていくために、評価に注目してはどうかと。前任校でルーブリック評価を研究していましたが、本校でも若手の美那川先生が個人的に始めていることを知り、彼を中心に授業改革を進めることとしました」(髙梨副校長) ルーブリックとは生徒が到達すべき目標と評価基準を具体的・段階的に記述した上で、達成度を多角的に評価する方法だ。美那川雄一先生は教壇に立ちながら大学での研究を続け、自身の世界史の授業に5年前からルーブリックを取り入れていた。「自分の授業だけでなく『韮山高校の3年間で身につけること』を見通したルーブリックを作成し、生徒の多様な学びや能力を評価していくことになりました」(美那川先生) 同校は2015年に静岡県の事業韮山高校(静岡・県立)第8回であるサイエンス・アドバンススクールに指定されたときから、教員研修など授業改革に着手していたが、櫻井校長の赴任とともに、学びの研究会・SAP(サイエンス・アドバンス・プロジェクト)を組織した。美那川先生を研修主任とし、各教科の中で先進的な取り組みをしている教員6名を選出。美那川先生が設計した取り組みの提 授業形態の改善にとどまらず「評価」に注目し、生徒の成長を ルーブリックで多面的に捉えるルーブリックを導入し生徒の多様な学びを評価SAPと個々の教員によるカリキュラムマネジメント動き出す学校と先生たちの実践レポート1873年創立/全日制普通科、理数科/生徒数851人(男子467人、女子384人)/進路状況(2015年度実績)大学233人、進学準備50人アクティブラーニング主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善:以下「AL型授業」)が、全国で多くの学校や先生方により実践されています。各教科の特性を活かしながらもAL型授業の形や、学校としての取り組み方にもさまざまな形が見られるようになってきました。それぞれの現場で試行錯誤が続けられるなか、若手の研修主任の先生を中心に教員のコミュニティをつくり取り組んでいる、韮山高校の事例をご紹介します。取材・文/長島佳子 撮影/中村正夫(スタジオ シークエンス)(上段左から) 金親雅史先生、 塩谷陽一先生、 美那川雄一先生、 武井淳先生(下段左から) 古瀬裕也先生、 髙梨文憲副校長、 櫻井祥行校長、 黒津真弓先生、SAPメンバーの先生方図1 SAPの取り組みの全体像「時代と地域が本校に求める資質と能力を生徒につけなければならない」と語る櫻井校長。

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