キャリアガイダンスVol.415
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SSHの重要研究テーマ(例)図3 西条農業高校におけるSSHの概要樹体内水分情報を取得するための非破壊測定法の開発<研究開発課題>目標①目標②目標③農業・食料問題を科学技術の力で解決するグローバル人材の育成研究レベルの高度化による科学技術リテラシーの向上高大接続等による科学技術系人材育成システムの構築海外連携等により国際性を育てるための教育プログラム開発●重点研究テーマを設定した 研究活動●学校設定科目による学習 「アグリサイエンスⅠ」(1学年・1単位) 「アグリサイエンスⅡ」(2学年・1単位) 「SS課題研究Ⅰ」(2学年・2単位) 「SS課題研究Ⅱ」(3学年・4単位)●SSH講演会(年5回)●北海道体験研修旅行(2学年)●広島中央サイエンスパーク施設 公開見学(1・2学年)●学会でのポスター発表●広島大学大学院との「SSHに 係る高大連携協議会」の実施●重点研究テーマ推進にあたって 大学院生との相互交流の実施●小・中学生のためのスーパー サイエンス講座を東広島市 教育委員会と共催●「わくわくサイエンスカフェ」を 開催(中学生対象・隔月)●小・中・高連携●SSH指定校等との連携●アメリカ合衆国研修(36日間)●フィリピン共和国研修(9日間)●イタリア共和国研修(18日間)●シカゴ農業高校の受入(13日間)●オーストラリア理数高校の受入 (7日間)●英語プレゼンテーション トレーニング●ALTの活用(講演会・授業等)●学校設定科目による学習「SS グローバル英語」(2学年・1単位)●TOEIC®TEST(年2回) 受験および対策講座の実施取り組み実績(2015年度)課題研究の中には同校が重要研究テーマと位置づけ複数年をかけて取り組んでいるものも27ある。大学などの研究機関や企業と連携している研究もある。尾長鶏の尾羽配列の違いによる尾羽伸長に関する研究口腔機能とのかかわりにおける食品物性の研究里山を研究し、循環型社会を構築環境ストレスが酵母の生育に与える影響についてトレードしあってグループを移動することも。何度も話し合い、すぐに解決できること、できないことを分け、解決できないことは実験や観察方法を考え解決策を探ります。サイエンスリテラシーが身に付くだけではなく、コミュニケーション力も上がっていると思います」 グループで研究することのメリットについて、SSH研究開発副主任の中津茂生先生も続ける。「農業高校での学びは、もともとアクティブラーニングでした。SSH指定校となり科学的要素が増えたことで、さらに思考が深まります。何といっても、実験や観察をグループで実施すると、力がある生徒の視点が他の生徒の参考になり、全体で力が付いていくという実感があります」 その他、SSH指定校として、高大連携、小中高連携、海外連携などさまざまな取り組みを実施しており、進学志向を向上させ、英語を中心に学力を上げることや、目指す進路の実現に大きく関わっている。 同校は1学科につき各学年1クラスずつという構成のため、3年間、同じ学科、同じクラスで同じメンバーと学ぶ。また、各学科で専門的な内容を教えている教員が3年間を通してその学科の生徒を指導する。そのため、学科内の教員と生徒、学科内の生徒同士、また先輩と後輩などの結びつきが強い。 専門高校であれば必ず行っている課題研究。「これまでに7学科で取り組んできた課題研究に科学的要素を取り入れ、もっと高度に専門的に発展させたい。それがSSH指定校に立候補した理由です」と言うのはSSH研究開発主任の大平理恵先生。創立100周年を経て新たな農業高校モデルを創造しようとの思いもあり、教科としての理科と農業を一緒に学ぶ取り組みを始めた。 まず1学年で学校設定科目「アグリサイエンスⅠ」を実施。20人ずつの少人数に理科と農業の教員が入る授業スタイルで研究の基礎を学ぶ。モデル実験などを行い、調査能力、課題設定能力、仮説設定能力、計画能力などを身に付ける。2学年になると同じく学校設定科目の「アグリサイエンスⅡ」として、知識・技術や、コミュニケーション能力、継続的実践能力、結果検討能力を習得していく。 そして、2学年ではさらに「SS課題研究Ⅰ」、3学年では「SS課題研究Ⅱ」が加わり研究を深めていく。 扱うテーマは農業分野における生命、食、環境、エネルギーなどさまざまで、グループで研究するのが特徴だ。「グループで研究を行うのはディスカッションを大切にしているから」と言うのは、SSH総務主任の小倉弘士先生。「まず先輩たちがこれまで取り組んできた研究について発表するのを聞き、グループに分かれ研究のテーマ決めをします。研究テーマや役割分担によっては、途中で生徒同士が従来からの課題研究に科学的要素をプラス各学科の取り組みを情報面などでフォローSSH進路指導部の役割422016 DEC. Vol.415

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