キャリアガイダンスVol.415
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進路指導実践を磨く! 専門学科編図4 進路指導 年間計画1年生指導目標 基礎学力の定着・希望進路の選択通年「キャリアノート」を活用した進路LHRの実施(職業研究・学問研究等)10月・2月模擬試験の実施2月進路体験発表会にて3年生の発表を聞く3月「キャリアノート」を活用した1年間の学習のまとめ2年生指導目標 専門的な学力と技能の修得・希望進路の決定通年「キャリアノート」を活用した進路LHRの実施(学部学科研究・企業研究・進路希望別学習等)4月進路適性検査を活用した学力分析10月・1月・2月模擬試験の実施(進路希望別)7~8月オープンキャンパスの案内及び指導11月~3年0学期への取組みスタート1月~「進路ノート」の作成及び進路面接の実施小論文講習会・小論文セミナー2月進路体験発表会にて3年生の発表を聞く3月「キャリアノート」を活用した1年間の学習のまとめ3年生指導目標 進路目標の実現通年「キャリアノート」を活用した進路LHRの実施(進路スケジュール・志望理由書・受験の手続き等)4月~「進路ノート」の作成及び進路面接の実施4月・5月・7月・8月・9月模擬試験の実施(進路希望別)4月~進路別ガイダンスの実施(就職ガイダンス・国公立大学ガイダンス・センター試験ガイダンス等)4~12月放課後補習・休日補習の計画及び実施7~8月応募前職場見学・オープンキャンパスの案内及び指導6月・3月企業連携の計画及び実施6月・8月就職ガイダンスの計画及び実施5月~小論文指導(小論文ガイダンス・農学ガイダンス)1月~進路決定後の報告書作成と進学・就職準備2月進路体験発表会にて自らの体験を発表3月「キャリアノート」を活用した3年間の学習のまとめ西条農業高校の進路指導のスタンス 進路選択でも、ある学科からは◯◯大学の◯◯学部を目指す生徒が多い、別の学科からは◯◯関係の企業に就職する生徒が多いといったように、学科ごとのカラーが強い。大学訪問やインターンシップも学科特性で決めることが多くなる。つまり進路選択においては、学科(クラス)内での指導がメインとなる。 大学へはほぼ全員が推薦、AO入試で進学する。その際のアピールポイントはやはり課題研究の内容が中心だ。進路指導部長の中吉聖先生は「生徒は専門的なことを一生懸命学び、研究し、それが進路決定への大きな強みになります。生徒が悩んだら、とにかく課題研究をはじめとする学科の授業に真摯に取り組むことが進路実現につながるからとアドバイスしています」と言う。先生は言う。 同校ではクラス担任が普通教科の教員の場合もあり、専門学科の教員がチューターという形で生徒に関わっていく。特に進路に関しては担任と学科担当の教員が2人体制で相談に乗る。 さらに、小論文が必要であれば国語の教員が、文系の学部を受験するとなれば地歴・公民の教員がというように、必要に応じて各教科の教員が支援に加わり、進路決定率100%を目指して個別指導を行っている。個別指導を含む補習は年間2300回以上実施。大学受験のための学力を付けさせている さらに、進学、就職を問わず面接での受け答えや志望理由書作りも意識して、生徒は2年生から一人ひとり「進路ノート」を作成。進路に関する情報を整理したり、自分の考えをまとめたりして蓄積しておく。気になった新聞記事を貼ってもよいし、クラブの成績や資格取得などを記入することも推奨している。時々担任に提出し、担任がコメントを書き込むこともある。 もちろん、1年生から専門的な勉強をしていても進路変更に悩む生徒も少なからず出てくる。その際、新たな受験先を探すなどのサポートをするのは進路指導部の役目になる。「学科(クラス)が生徒を個々に指導し、進路指導部が新しい情報を提供するなどのフォローをすることで進路指導がうまくいっています」と中吉進路志望に合わせて多くの教員が関わるチューター制図5 生徒支援体制「チューター制」(2~3学年時)担任教科進路生徒チューター(専門学科)相談支援支援個別の支援相談進路実現の教科学力向上支援(補習の実施、小論文指導)支援要請情報提供国語数学英語他相談 西条農業高校では大学入学後も通用する学力を付けることを意識させ学習指導をしている。また、受験方法は推薦、AOであっても、進学希望者全員にセンター試験を受けさせている。「自分の学力レベルを客観的に知ってほしい」と中吉先生。「本校生徒の強みは、高い目的意識を持って進学していることです。この取り組みを続け、いずれは一般入試に挑戦したり、東大、京大といったより難関の大学を目指す生徒が出てきてほしい」と願っているそうだ。 とは言っても、中吉先生は普通科進学校から西農に転任してきて、進学も就職も含めいかに生徒一人ひとりの進路実現にこだわることが大切か実感したという。「生徒が挑戦したいというとき、保護者がブレーキをかけてしまうことがあります。それでも、やはり最後の選択は生徒にさせたい、挑戦させたいんです。落ちたら困るからという保護者には『生きてさえいれば大丈夫』と説得します。数字ではなく生徒個々の強みや弱みを覚えているような、生徒を本気で支援する進路指導を目指しています」と語る。それぞれの進路先で輝ける力を付ける432016 DEC. Vol.415

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