キャリアガイダンスVol.415
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北海道における医療は、さらなる発展の余地があると同時に、地域格差という課題を抱えています。 今、求められているのはチーム医療。医師だけでなく、看護師、薬剤師、心理士、理学療法士、作業療法士などがチームをつくり、急性期疾患の治療だけではなく、退院後のQOL(生活の質)を保つサポートをすることが必要です。そして、解決を急がれるのが医師不足、医療従事者不足による地域医療の問題です。 北海道医療大学は、これからのチーム医療で活躍し、北海道の医療を発展させる医療人、地域医療の充実に貢献できる医療人を育てていくことを使命と考えます。そのため、入学後師向けのシミュレーションセンターで高度なトレーニングを受けることが可能になります。また、カレス サッポロは地域医療に力を入れていますから、本学の卒業生が医療スタッフとして活躍できる場の広がりも期待できます。 このほか、学部を超えた多職種連携を学べる医療系総合大学としてのカリキュラム開発を進めていきます。 医療系の大学で学ぶ学生にとって、目標は卒業すること、そして国家資格を取得することです。しかし私は、そこで終わらずに、大きな夢をもってほしいと思っています。本学では、国際交流推進室を設置し、東南アジア諸国、ロシア、フランス、スウェーデンなどの学生と交流を行っています。また、今後は海外とのコミュニケーションのための英語教育の見直しを行うつもりです。医療は日本だけでなく全世界で必要とされ、活躍の場があることを感じてほしいですね。 患者さんを身体面・精神面で回復させることができる医療職は、後悔することが少ない仕事。チャレンジする価値のある仕事だと思います。高校生には、多くの選択肢の中のひとつとして考えてほしいと思います。【学長プロフィール】あさか・まさひろ●1948年生まれ。北海道大学医学部卒業。医学博士。北海道大学医学部内科学第三講座教授、北海道大学病院院長、同大学大学院医学研究科がん予防内科学講座特任教授などを歴任。2016年4月より現職。消化器病学、臨床腫瘍学、がん予防学を専門とし、ピロリ菌研究の第一人者として知られる。【大学プロフィール】1974年学校法人東日本学園大学設立。94年、大学名称を北海道医療大学に変更。薬学部、歯学部、看護福祉学部、心理科学部、リハビリテーション科学部の5学部に加え、大学院5研究科、歯学部附属歯科衛生士専門学校等を擁する。地域社会の健康を担う優れた医療人を育成する医療系総合大学。医療とは何か。その根本から学べる環境で誇りと広い視野をもつ医療人を育成は、まず「医療とは何か」「医療人とは何か」をしっかりと学んでもらいます。医療の根本を理解したうえで、さまざまな職種を目指す人と共に学ぶことが、医療人一人ひとりの重要な役割を実感し、自分の将来に誇りをもつことにつながるのです。 本学には、北海道医療大学病院、歯科クリニックという2つの附属医療機関がありますが、医療の現場に触れ、実践的に学べる機会をさらに増やし、高いモチベーションにつなげるため、2017年4月には社会医療法人 社団カレス サッポロと地域医療連携推進法人を設立予定。これによって、合計約400床の病院で、学生たちが研修を行うことができるほか、看護̶変革に挑む̶まとめ/田方みき 撮影/相坂紀子(マーク スタジオ)北海道医療大学学長浅香正博492016 DEC. Vol.415

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