キャリアガイダンスVol.415
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●大学等との連携→より高度な実習設備を利用した先端技術の習得図3 SPH事業の柱2●特色ある教育課程の構築【1学年】● 学校設定科目「工学概論」を設置し、安全教育、知的財産教育などを充実化● 「工業技術基礎」の改訂→生徒・社会の実情に合わせた基礎的な教育の実践【2・3学年】→各科の工業科目において、次世代自動車産業等に関する基礎的な学習を実践● 機械科 …………………「工業数理基礎」「工業管理技術」● 電子機械科 …………「機械工作」「電子情報技術」● 自動車科 ……………「自動車工学」「自動車設計」● 電子工学科 …………「電気機器」「通信技術」次世代産業に必要な知識や技術・技能の育成実践的な技術力の育成現代社会や生徒の実情に合う教育課程の見直し1971年設立/機械科・電子機械科・自動車科・電子工学科生徒数713人(男子686人・女子27人)進路状況(2016年3月実績) 大学15人専門学校15人・就職204人・その他5人愛知県豊田市竹元町南細畔3 0565-52-4311 http://www.toyota-th.aichi-c.ed.jp/地元産業界からの要望により1971年に開校。入学時は工業科として一括募集し、2学年から機械科、電子機械科、自動車科、電子工学科に分かれる。9割近い生徒が就職を希望するなか、昨年度の求人倍率は4倍超と全国平均を大きく上回った。毎年20人前後がトヨタ自動車に就職するなど、地元有力企業への就職に強い。2014年度より文部科学省「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール」指定校。た人材のことだ。校訓「人あって技術あり」が示すとおり、なかでも特に人間性に重点を置く。「人間的に十分な成長なしに良いものは作れない。まず人づくりが大事」と神谷校長。失敗からの学びも大切にしつつ「ものづくりを通しての人づくり」に取り組んでいる。 同校のSPHの取り組みには4つの柱がある(図1)。その内容を1つずつ見ていこう。 まず、1つ目の柱は、「次世代産業に必要な知識や技術・技能」の育成だ(図2)。まで3年間、「次世代産業を担うスーパー技術者の育成」をテーマとして、「連携」をキーワードに取り組んでいる。 「将来、航空宇宙産業や次世代自動車産業が日本のものづくりの柱になると予測されるなか、本校もそんな産業界のニーズに応える人材育成に取り組んでいかなくてはなりません。そのために、企業や大学、他の学校との連携によって、最先端の工業の知識や技術に触れさせることに力を入れています」 同校が育成を目指す「スーパー技術者」とは、工業の基礎・基本を土台として、社会変化に柔軟に対応するための思考力・行動力や、優れた人間性を兼ね備えその効果的な実践のため、工業に関する科目の内容の見直しを進めている。 同校は入学時に一括募集を行い、2学年から各学科に分かれる。1学年全員が共通して工業の基礎を学ぶための学校設定科目、「工学概論」を開設。高まる重要性に対して手薄だった安全教育や知的財産教育を組み込んだ。これと連動して、実習科目の「工業技術基礎」も全面改訂した。 また、2・3学年で学ぶ「電子情報技術」や「電気機器」など8つの専門科目には、航空機や次世代自動車などにつながるエンジン制御やセンサーなどの学習も取り入れた。校庭に立つ校訓の碑図2 SPH事業の柱1安全教育では、講義だけでなく、グループで討議も実施。ルーブリック評価基準表。基礎的・汎用的能力、論理的思考力・創造力、専門的な知識・技能に関する11項目についてA~Cの評価レベルを設定している。※ダウンロードサイト:リクルート進学総研 >> 発行メディアのご紹介 >> キャリアガイダンス(Vol.415)大学と連携して、機械科の研究班が光を利用した惑星探査機の開発に挑戦。大学教授から学び、自動車クレイモデルで空気抵抗を測定。●地元産業界との連携→航空宇宙産業・次世代自動車産業等を担う人材の育成企業の技能五輪選手が同校設備の旋盤を使った加工技能を披露。生徒は卓越した技能を見学することで、大きな刺激を受ける。512016 DEC. Vol.415

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