キャリアガイダンスVol.415
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て皆で意見を出し合うバズ・セッション。他人の意見を否定せず、質より量でアイデアを出すブレインストーミング。 個人で考えるときには、思いついたことから発想を広げる「蜂の巣ボード」を活用した(57ページコラム内②左写真)。 夏休みには、道行く人に意見を求める街頭アンケートも敢行! 10月の授業では、堀川先生が2つの思考の仕方があることにふれた。 「30年後の未来を考えることやブレインストーミングでやったことは、君たちの考えを自由に外に広げていくものでした。それが発散思考。一方で、いろいろ出たアイデアを一つの形にまとめようと考えていくこともあります。それが収束思考。この2つの思考を使い分けると、みんなで考えることがよりやりやすくなります。例えば、文化祭で舞台をやろう、となって、そクリエイティブティーチャーに学ぶ!教科“を”教えるだけでなく、教科“で”思考や表現の仕方も教えよう、という話を耳にすることが増えました。その授業の推進では、情報の先生が良きパートナーになるのでは。そんなことを考えさせられた事例をご紹介します。取材・文/松井大助撮影/平野 愛 育英西高校の情報の授業では、2年生の生徒たちが、一つのプロジェクトに1年がかりで取り組んでいる。1グループ7人弱に分かれて、ある課題についてチームで調べて考えて議論し、最終的に自分たちのアイデアをプレゼンテーションする、という活動だ。 課題を出すのは企業の人たち。内容は「住宅メーカーとして世界を変える新商品を考えよ!」「我が社の自販機を使って社会課題を解消せよ!」といった骨太のもの。それを受けて1年間かけて練りあげた提案を、生徒たちは最後にその企業の人たちの目の前で発表するのだ。 創造的なアイデアを生み出すために、生徒たちは堀川先生のサポートのもと、4月から様々な試行錯誤を重ねてきた。 出された課題について考えを深めるヒントを得ようと、まずはこれからの社会の変化を予測してみた。「30年後の未来にはどんな課題があり、それに自分はどう対処するか」という大きなテーマについて意見を出し合い、全体で共有したのだ。 「環境という意見、やっぱ多いな」 「こことか少子高齢化ばっかりやで」 「アンチエイジングでお肌きれいでも、寝たきりじゃあ」 「いっぱい食べられるおばあちゃんがいい」 「愛が必要や」 アイデアをみんなで広げる会議手法も試してみた。少人数で1つのテーマについ育英西高校(奈良・私立)企業の課題へのアイデアを共有シートでシェアした授業では、教室前面に「30年後の未来」の2年生全員の意見をまとめた紙も貼りだされた。思考の仕方や会議手法をプロジェクトを通して学ぶ1969年生まれ。育英西高校で当初は書道と国語を教え、2006年に情報科の免許も取得。現在は情報と書道の授業を担当している。情報の授業に教育プログラム・クエストエデュケーションを導入、そのプログラム導入校がプレゼンを競う全国大会で2016年にグランプリ受賞。情報堀川浩二先生562016 DEC. Vol.415

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