キャリアガイダンスVol.416
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「教科の時間」は23%と今回は低下に。「普段の学校生活全般の中で」も前回に続き低下した。日常の教科・生活へのキャリア教育の広がりはやや伸び悩みがみられる。 自校のキャリア教育の評価について実施状況をたずねた(図9)。「実施」は16%と、14年より増えたものの、依然として実施率は低い。非実施について内訳をみると(図10)、「評価の方法を検討・研究中」17%、「評価をしたいが、方法がわからない」23%であり、評価方法の準備段階にある学校が4割であった。大短進学率別にみると、進学率が高い高校ほど評価の実施率が低く、評価をする予定もないようだ。評価の具体的な状況や理由をみると(フリーコメント2)、評価になじみにくい、難しいという声がある一方、指標を工夫して設定している学校や、系統的な取り組みの意義を理解する声もある。生徒の成長のためには、目標設定と達成度合いの測定がカリキュラム・マネジメントの観点からも重要であり、評価の取り組みは多くの学校で今後の課題となりそうだ。「評価」の取り組みは微増も半数が今後も実施予定なし図 9 キャリア教育の評価の実施率 (キャリア教育実施校/単一回答)図 10 キャリア教育の評価状況 (キャリア教育実施校/単一回答)2016年全体 (n=1076)2014年全体 (n=989)キャリア教育の評価の運用状況●キャリア教育の内容に応じて ①ハート力(心の力) ②キャッチ力(とらえる力) ③アピール力(伝える力) ④チャレンジ力(挑戦する力)の4つの指標で評価している。(山形県/県立/総合学科)● 産業と社会の教科として評定5段階を付けている。(香川県/県立/その他)● 能力、意欲、実績で項目別に評価し一覧化している。AO・推薦入試対策指導に生かしている。(岡山県/県立/普通科)● 取組みの姿勢、発展をABC三段階評価。自己の進路研究に活用している。(長野県/県立/普通科)評価の方法を検討・研究中の理由● 評価が明確にあることで、教員も生徒もさらに意欲的にかつ系統的に取り組むことができると考えるため。(宮崎県/県立/普通科)● キャリア教育のねらいに対して、どのような力を適切に生徒が身につけることができたかを測るため。(北海道/道立/普通科)● 高校卒業時の進路が、キャリア教育の全てではないので、進学・就職という進路の中で、どのように評価を下せば良いのか非常に難しいことだと思います。(栃木県/県立/専門学科:工業)● 共通の尺度が見つけづらい。(福島県/県立/普通科)フリーコメント2キャリア教育の評価の運用状況・検討理由・非実施理由実 施非 実 施無 回 答評価方法を策定し、運用している非実施・計無 回 答評価の方法を検討・研究中評価をしたいが、方法がわからない今のところ評価をする予定はない2016年全体 (n=1076)大短進学率別95%以上 (n=215)70~95%未満 (n=297)40~70%未満 (n=202)40%未満 (n=351)評価をする予定はない理由● キャリア教育、職場実習、をすでに2年次で実施しており生徒の進路選択に結びつけている。3年次の推薦・AO入試の面接や志望理由書においても、書ける、話せるという段階にまで達しており、有効に機能している。あらためて、評価する必要はないと考える。(山口県/県立/普通科)● 在校中は、成果が目には見えにくい。(宮城県/県立/普通科)● 個々それぞれ方向が違うので評価になじまない。(大阪府/府立/普通科)● 十分な準備をする人員と時間不足。(群馬県/県立/普通科)非実施・計82.385.684.282.278.9(%)(%)『高校の進路指導・キャリア教育に関する調査2016』結果詳細はリクルート進学総研サイト(http://souken.shingakunet.com/)でご覧いただけます。キャリア教育の実態Ⅱ生徒の進路選択・決定力 どう高める?【調査報告】高校の進路指導・キャリア教育に関する調査2016132017 FEB. Vol.416

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