キャリアガイダンスVol.416
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 高大接続改革答申のいわゆる「学力の3要素」のうち、今後注力したい要素を一つだけ選んでもらったところ(図15)、「基礎的な知識および技能」41%、「思考力・判断力・表現力等の能力」32%、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」25%であった。大短進学率別にみると「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」は差がなく必要とされ、他2つは傾向の差が大きい。注力したい理由は、どの能力についても、ロボットや人工知能の進化やグローバル社会の到来、生徒の卒業後を案じた理由となっている(フリーコメント4)。 高大接続の観点での改革の実施状況をたずねたところ(図16)、「すでに取り組んでいることがある」32%、「現在は取り組んでいることはないが、今後取り組む予定がある」46%を合わせると、8割が意識して何らかの対応を進めている。具体的には、総合的な学習の体系化、探究活動「プロジェクト学習」、アクティブラーニングの導入、ルーブリックによる評価などの取り組みが始まっているようだ(フリーコメント5)。授業改善をはじめ、取り組みが動き出す図 15 より今後注力したい学力の3要素 (全体/単一回答)図 16 高大接続の観点での改革の実施状況 (全体/単一回答)基礎的な知識および技能思考力・判断力・表現力等の能力主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度無 回 答すでに取り組んでいることがある現在は取り組んでいることはないが、今後取り組む予定がある現在は取り組んでいることはなく、今後も取り組む予定はない無 回 答2016年全体 (n=1105)大短進学率別95%以上 (n=221)70~95%未満 (n=304)40~70%未満 (n=210)40%未満 (n=358)2016年全体 (n=1105)大短進学率別95%以上 (n=221)70~95%未満 (n=304)40~70%未満 (n=210)40%未満 (n=358)(%)(%)●全校AL導入、ルーブリック評価、総合的な学習の体系化。(富山県/私立/普通科)●ALの導入(全授業・全教員)。コンピテンシーの明確化と評価の仕組みの策定。(千葉県/私立/普通科)●総合学習で地方創生をテーマとした探究活動「プロジェクト学習」。(宮崎県/私立/普通科)●知識構成型ジグソー法による授業改善、言語技術教育の推進等。(鳥取県/県立/普通科)●ディスカッションを中心とした思考力、判断力、表現力を伸ばす取り組みを、キャリア教フリーコメントフリーコメント45高大接続観点での具体的な改革内容育や課題学習、授業の中に取り入れている。(石川県/県立/普通科)●教育課程を身につけるべき力の観点から、全体の構成をとらえ直すとともに、個々の科目内容について研究を進めている。(神奈川県/県立/総合学科)『高校の進路指導・キャリア教育に関する調査2016』結果詳細はリクルート進学総研サイト(http://souken.shingakunet.com/)でご覧いただけます。基礎的な知識および技能●基礎がないと思考力、判断力、主体性も育たない。(奈良県/県立/普通科)●無知のままで多者と協働できるとは思えない。(大阪府/府立/普通科)思考力・判断力・表現力等の能力●学力は備わっていても、それを正しく判断し、表現することができなければ使いものにならないから。(愛知県/市立/普通科)●今後、人工知能が様々な職業に活用される中、創意工夫ができる人材が望まれると思われるので。(石川県/県立/専門学科:工業)学力の3要素「注力したい理由」主体性を持って協働して学ぶ態度●グローバル化する社会の中で自立して生き抜いていくためには、世界の多様な価値観を認め、共に行動できる能力が必要と考えるから。(大阪府/府立/普通科)●全ての仕事は人との関わりの中で行うものであるから。(群馬県/県立/普通科)社会環境の変化と能力育成Ⅲ生徒の進路選択・決定力 どう高める?【調査報告】高校の進路指導・キャリア教育に関する調査2016172017 FEB. Vol.416

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