キャリアガイダンスVol.416
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402017 FEB. Vol.416 この日の講座の目的は、さまざまな学校や教科の教員が集まって、共に授業をつくり上げていくこと。模擬授業を担当する4名の先生が作成してきた授業案を、より良いものに練り上げていく。 まず、授業者から授業の題材、目的、問いやそのねらい、仕組みの概要を全体に向けて説明を行う。その後、出席者はどの授業づくりに参加するかを決め、授業者ごと 午前中の第1部が終わり、事前検討会で練り上げた内容を基に、昼休みのわずかな時間に授業案を改善させていった先生たち。また他グループの授業時は生徒役になるため、他グループの授業資料も読み込んでいた。午後に始まった第2部では、4名の授業者が順番に30分ずつの模擬授業を実践。 授業者の4名は、予め準備したパワーポイントの資料をスクリーンに映したり、KP法(紙芝居プレゼ教員同士の意見の出し合いで、授業を練り上げる生徒役として授業を受けることも新たな気づきを得る体験となる授業者による模擬授業の説明と、全員による授業検討会4人の先生の模擬授業実施実践活動REPORT第1部第2部アクティブラーニング4連発!授業づくり実践講座 in 熊本2016年12月に行われた、「アクティブラーニング型授業研究会くまもと」の実践講座の様子をレポートします。当日は9:30から17:00までの終日、3部構成で密度の濃いワークショップが行われました。模擬授業を担当した先生方のグループに分かれる。模擬授業を行う前に、各グループで授業者が作成した授業案についての事前検討会を行う。この際、議論が円滑で活発になるように、「言いたいことは溜めずに言ってよい」「誹謗中傷はしない」など自分と他者を尊重するグラウンドルールを溝上先生から説明。 検討会では「授業の流れが授業の目標に向かう構成になっているか?」「問いが広すぎるのでは?」など、さまざまな意見が出ていた。それらを受け、模擬授業で実践するために、授業案をブラッシュアップしていく。ンテーション)で要点を見せていったりしていた。また、問いに対して個人やグループで思考する時間を設け、ディスカッションを促したり、クイズ形式で授業のテーマについて興味を喚起させるなど、飽きさせずに考えさせる工夫が散りばめられている授業だった。 AL型授業が初めての参加者にとっては、授業者のさまざまな工夫の一つひとつが「生徒が主体的に学びたくなる授業」として、気づきと学びにつながっていたようだ。また、教員が生徒役になって、生徒目線で授業を体験することも、単なる授業見学会とは異なる発見にもつながっていた。合計2時間の模擬授業中、参加者の誰もが集中力を切らさない気迫も相当なものだった。吉村潤也先生(地学)熊本県立東稜高校前川修一先生(日本史)明光学園中学・高校(福岡県大牟田市)寺本幸信先生(生物)熊本県立熊本西高校黒木真琴先生(現代文)熊本県立八代清流高校初参加のメンバーも多かったが、初対面同士でも熱く議論が行われていた。黒木先生は『沙はぜ魚』を題材に、比喩や象徴をマインドマップを使った読解を行った。前川先生の授業は人権学習。看図アプローチによるクイズやKP法を用いて女性差別の歴史や現状を意識化。寺本先生はDNAの働きを暗号の読み解きになぞらえて、興味を喚起していた。吉村先生は地学現象がどこで起きているかを、個人とグループワークで考える授業。授業者にひとりずつ付くサポーターは、グラフィッカー(書記)として、議論の内容を可視化できるように模造紙に記録していく。授業者と同グループの人は、練り上げた授業が目的通りに進んでいるか観察。

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