キャリアガイダンスVol.416
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進学系列は「と・ら・ま・い通信」を発行。今年度の店長は同系列の生徒。食農系列家庭系列経情系列教養系列進学系列部活動教科より運営される。販売する商品は、食農系列が栽培した農産物や、それを加工・製造したもの。家庭系列は販売商品を使ったレシピを考案し、当日はその試食品やレシピを書いたチラシを配布する。精算業務をはじめ店舗経営全般を担当するのは経情系列だ。教養系列は販売補助や駐車場の整理などの裏方を担当する。進学系列は「と・ら・ま・い通信」を編集・発行するなど広報活動を行う。 「例えば家庭系列であれば、食農系列に今の旬の食材などを聞きに行って、当日配布するレシピのヒントをもらいます。また、経情系列はレジでお客様の対応をするなかで、仲間の作った付加価値の高い商品の売れ行きを目の当たりにします。こうした協働により、系列間の垣根が低くなっていると感じます」(山﨑先生) 毎回、地域住民でにぎわう〝と・ら・ま・い〞は、日頃の学習活動や部活動の成果を地域に発表する場でもある。「もう大根ないの?」「このポップコーンおいしい」…そんな会話を通じて地域住民は同校の教育を知り、同校生徒は自分たちの学びと地域とのつながりを感じる。近隣の農業高校が栽培した果物や支援学校が製作した小物を受託販売するなど、学校間の連携も進んでいる。 企画部長の山本浩人先生は、〝と・ら・ま・い〞の効果と今後の課題をこう語る。「勉強に積極的ではない生徒も、裏方の仕事に前向きに責任感をもってがんばっていたり、売り方を生徒自身で工夫する姿が見られます。地域の方々に喜んでいただけることが、彼らの大きな励みになっているのでしょう。さらに今後は、生徒側がより主体的に活動をリードするような体制を目指したいと考えています」(山本先生) 「第3のステージ」と位置付けるのは、系列を超えて学習する放課後活動だ。実用英語技能検定や危険物取扱者試験の対策講座など、放課後の50分間を使った多種多様な「放課後ゼミ」を開講(図4)。生徒は各自の進路達成やキャリアアップのために自主的に選択し学んでいる。年次・系列によらず受講できる講座も多く、例えば3年次が受講できる全系列共通の講座数は30を超える。また、「一般教養体験学習会」など系列独自の講座は1年次も受講可能で、系列選択の参考としても役立っている。 この「放課後ゼミ」のラインナップに、昨年度から石巻専修大学との高大接続事業による講座が加わった。これは生徒が教材費・交通費のみの負担で同大学の講座を受講できる制度。石巻北高校の卒業単位の一部として認められるとともに、同大学の単位も取得できる。今年度は4〜8月、2・3年次向けに「コンピュータ演習」「心理学」「総合科目Ⅰ」の3講座が開講され、24人が単位認定された。 「5カ月間、毎週、放課後に大学まで通うのは大変ですが、想定以上の生徒が受講しています。就職希望の生徒も、大学放課後の多彩な講座で主体的な学びを後押し図3 交流ひろば販売所〝と・ら・ま・い〞と各系列等の関係部活動の作品展示や、「音楽」選択者による演奏会など、学習成果の発表の場でもある。食農系列が専門家の指導の下で作る米粉パンは、一番の人気商品。あっという間に売り切れる。教養系列が担う、来場者の車の誘導や駐車場の整理などの裏方も、運営には欠かせない。家庭系列は、販売する農産物を使うレシピを考案。当日は来場者に試食品を配布する。棚には食農系列が育てた季節の野菜がずらりと並ぶ。経情系列は精算・経理業務を担当。専門分野の学びを実践する場となっている。系列・教科・部活の目標達成系列・教科・部活の学習・活動502017 FEB. Vol.416

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