キャリアガイダンスVol.416
51/66

◎ 石巻専修大学科目履修◎ 実用英語技能検定講座 ◎ 硬筆書写技能検定講座◎ 危険物取扱者試験対策講座◎ 日本漢字能力検定講座◎ ニュース時事能力検定講座◎ フォークリフト運転技能講習事前学習会◎ 家庭科各種技術検定事前学習会◎ 数学検定学習会◎ 夏季課外学習会◎ 日検情報処理技能検定対策講座 ◎ 歴史能力検定講座◎ 小型車両系建設機械特別教育講習事前学習会◎ 全商ビジネス文書実務検定対策講座◎ 全商簿記実務検定・情報処理検定対策講座※このほか農業クラブ活動や家庭クラブ活動など、各系列が設置する講座もある。の学びを体験してみたいと参加しています」(教務部長・菅野 準先生) また、今年度から、従来より第2、第3のステージの位置づけで行われてきた放課後や土日、長期休業中の生徒の活動を、学校設定教科・科目「社会活動」として単位認定する制度を作った。年度の最初と最後の事前・事後指導は科目選択者全員で行うが、残りの30単位時間分の活動内容は各自で計画を立てて実行する。地域における植栽活動や特別養護老人ホームなどでの奉仕活動のほか、〝と・ら・ま・い〞での販売や接客、「放課後ゼミ」の技能審査に向けた学習や農業クラブの活動など、幅広く活動内容として認められる。 「これまで生徒が自主的に取り組んできたことを、単位という形でしっかり認めて応援していこうというものです。およそ3人に1人の生徒が科目選択し、途中で諦めることなくがんばろうという雰囲気が強まりました」(菅野先生) かつて困難校として知られていた同校だが、独自の教育方法を編み上げ、生徒が落ち着いて生き生きと学ぶ人気校となった。生徒の進路状況も変化した。全国的な傾向と同様に進学希望者は増加しているが、進路指導部長の小山 栄先生はその内容の変化に注目している。 「目指す大学、進学地域、学部・学科が多様化しており、よく考えしっかり選ぶようになったと感じます。また、早い段階から将来を考える機会が多いからか、就職の動きも早くなり、最初の就職試験から挑戦する人数が増えました。就職後の離職率の低下も顕著です」 変化の要因は、入学者層が変わったことだけではないと、瀬谷校長は考える。 「河南高校時代も真面目に学びたい生徒や力のある生徒もいたのですが、彼らを学びに向かわせる仕組みが十分ではなかったということではないでしょうか。今は、学びたい生徒が主役になれる学校。入学時から将来に目を向けさせる教育プログラムや、自分の興味・関心に沿って学べるカリキュラムにより、生徒の力をしっかり伸ばしていきたいと考えています」(瀬谷校長) 地域にはさまざまな面で東日本大震災の影響がまだ残る。震災当時に小学生で気持ちの立て直しが難しかった世代が高校生になる時期を迎え、今後は生徒の精神面のフォローが一層、重要になってくる。また、防災のために石巻を離れる家庭も多く、急速な少子化は一帯の高校に共通する課題だ。 「総合学科改編で大きな飛躍を遂げましたが、それで終わりではありません。地域の状況も踏まえて変化に対応し、必要な教育の改善に取り組んでいく必要があります」(瀬谷校長) 将来やりたいことを問うと、「地元でみんなのために働きたい」と語る生徒たち。同校生徒はもとから地元志向が強いというが、単に「地域で働く」ではなく「地域に貢献する」という気持ちが育ったことは、地域と共に「地域のスペシャリスト」育成を推進してきた同校の教育と無関係ではないはずだ。彼らはきっと、地域の再生・発展を担う大きな力になることだろう。「地元の力になりたい」生徒が宿す地域への思い大学は県外へ。でも、卒業後は戻って地域のために働きたい●私はもともとあがり症で人前で話すのがすごく苦手だったので、それを克服しようと生徒会長に立候補しました。〝と・ら・ま・い〞には生徒会も一役買っています。中学生向けの高校紹介ビデオで〝と・ら・ま・い〞を紹介したり、生徒会発行の校内新聞に記事を載せるなど、校内外に向けて盛り上げようとがんばっています。 卒業後は、作業療法士になるために、岐阜県の大学に進学する予定です。資格を取って経験を積んだ後、地元に戻ってこれからの高齢化社会を支えていけたらと思っています。東日本大震災直後の大変だった時、支援物資を分けていただくなどお世話になった地元の方たちに、今度は自分が力になりたいです。(久保君)●他県の高校の生徒会と交流したり、「世界津波の日」高校生サミットで海外の高校生に自分の体験を話したりする機会をもつことができました。そのなかで、少しでも多くの人に震災について知っていただいて防災につなげる活動をしていきたい、という気持ちが一段と強くなりました。 私は将来、中学校の国語の先生になるのが目標で、そのために埼玉の大学に進学します。大学に行っても、周囲に自分たちの被災体験を伝えるつもりです。でもやはり、最終的には地元に戻って、復興のために力を尽くしたい。先生になって、子どもたちに東日本大震災について伝えていきたいと考えています。(阿部さん)進学系列3年生徒会長 久保寅ともや弥君(写真左)生徒会(会計) 阿部瑞希さん(同右)元 同校企画部長(現 石巻支援学校教頭)山﨑賢一先生農場部長髙橋伸芳先生進路指導部長小山 栄先生教務部長菅野 準先生企画部長山本浩人先生教頭大枝 守先生校長瀬谷和夫先生図4 「放課後ゼミ」で全系列共通で 受けられる講座の例512017 FEB. Vol.416

元のページ  ../index.html#51

このブックを見る