キャリアガイダンスVol.416
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左から進路指導部長 地歴公民科松永太志先生2年学年主任 数学科岡部道宣先生ICT委員長 数学科主任君塚 麿先生2年進路担当 数学科櫨はじ 秋晴先生 2018年に創立60周年を迎える日本福祉大学付属高校は、さまざまな進路の生徒が集まる多様校。これまでは2年次から分かれるコースを「文理」「福祉社会」「国際・英語」としてきたが、高大接続改革の動向を踏まえ、2017年4月からは「文理」「総合進学」「グローバル英語」に改編。生徒自らが進路を切り拓ける、新たな教育を目指している。 教育改革を目指す同校では、2015年から「スタディサプリ」を導入してきた。目的は大きく2つ。1年生で中学範囲の学び直しを行い、学校全体の学力の底上げに結びつけること。2、3年「文理コース」に関しては、受験学力を養成し、進学実績の向上を目指すことだ。 「〝到達度テスト〞を活用した1年生の学び直しは、進路指導部が主導する授業『キャリア開発』の取り組みとして開始しました。導入1年目は、講義動画の視聴状況を管理するのが難しい、本当に生徒が力をつけるためには動画視聴だけでいいのかなど、課題が続出。そこで導入2年目は、授業内でも一定の視聴時間を確保して生徒の学習リズムを作り出す工夫をしたり、生徒が理解しやすいように学び直しのテキストを購入するなど、独自の活用方法をスタート。生徒も教師もやるべき事が明確になり、活動が軌道に乗ってきました」と、進路指導部長の松永太志先生。 ICTを活用した講義動画視聴だけでなく、付属のテキストを使った従来型の学習方法も重視する。この方法は、昨年度の1年生と数学科が、導入1年目の試行錯誤から導き出した答えだったという。 「数学Ⅰ・Aをマスターさせることが本校の一番の課題です。数学の公式は書いて覚えるもの。講義動画の視聴だけでなく、数学のこだわりは大切にしました」(昨年度1年生学年主任・岡部道宣先生)。「数学科でテキストをダウンロードし、印刷をするのは大変でしたが、書きリクルートサービスを活用した創立1958年/普通科生徒数493人(男子188人、女子305人)進路状況(2016年3月実績)大学進学(日本福祉大学72人、他大学27人)、短大進学9人、専各進学38人、就職16人、その他7人 0569-87-2311 http://www.n-fukushi.ac.jp/koukou取材・文/丸山佳子導入1年目の試行錯誤から独自の活用法が誕生学力が身に付く学習方法をマネジメントすることが大切スタディサプリ講義動画+テキストを週末課題に。合格するまで行う小テストで学力定着を日本福祉大学付属高校(愛知・私立)込むことで、生徒の理解度が確実にアップしました」(昨年度1年進路担当・櫨 秋晴先生)。その取り組みを元に、導入2年目は1年生、2年生とも学び直しと並行して数学の授業でも「スタディサプリ」を副教材として活用。特に1年生には、1講義動画の視聴とテキストへの書き込みを週末課題にし、満点が取れるまで課題部分の小テストを実施。その結果、夏休み後の〝到達度テスト〞では、前年度20講座あった苦手克服課題が、6講座に激減。学び直しにも大きな成果が出た。 「小テストはわずか5問ですが、初回合格は半数程度。居残りテスト用に類問を作成し、生徒の理解が浅い場合には講義動画の再視聴もさせ、全員が満点を取れるまで付き合います。生徒たちは追い込まれればやる。満点が取れれば自信になる。いかにして勉強させるか。そのマネジメントが、教員の役割です」と数学科主任の君塚麿先生。 「今年は新コーススタート。『スタディサプリ』の活用を進路実績につなげることが今年の課題です」と松永先生は言う。■ 「スタディサプリ」の活用● キャリア開発の授業で苦手克服に取材した日は、キャリア開発の授業で1年生が英語、2年生が数学の苦手克服に取り組んでいた。進みが悪い生徒には、先生が面談を行う。● 1、2年生は、数学の週末課題として活用なかでも厳しいのが1年生数学の週末課題。講義動画の視聴とテキスト書き込みを月曜に提出し、火曜からの課題部分小テストは、合格するまで居残り。テキストを提出しても、写真のように公式を解いた痕跡がなければ合格点がもらえない。● 生徒の講義動画視聴状況は 管理画面で把握 「導入1年目は十分に視聴の管理をすることができませんでした。それを解決してくれたのが、学習管理画面“For Teachers”。宿題の配信から提出までが視覚化され、格段に指導がしやすくなりました。本校では動画の視聴、確認テスト、テキスト提出が宿題ですので、きちんと動画視聴が100%であるかまでチェックをします」と松永先生。写真が、その画面。● 1年で苦手を克服し、国公立大学を目指す!「入学直後に“到達度テスト”で自分の学力や苦手分野を把握できたことで、目標をもって勉強に取り組めるようになりました。何度も見直すことができる講義動画は、わからない部分の理解を深めてくれるだけでなく、数学の公式や英文法を覚えるときにも便利。とても使いやすいです」(1年・横山 光くん)● 2年生になって活用範囲が広がった!「1年生のときは使い方を覚え、数学と英語の苦手克服だけで精一杯でした。ところが2年生になって他の講義動画を見てみると、日本史がすごく面白かった。それがきっかけで、今では現代社会や国語、英検対策や進路研究にも活用しています。使わないのはもったいない!」(2年文理コース・野田拓海くん)632017 FEB. Vol.416

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