キャリアガイダンスVol.417
35/64

1年生2年生3年生主な進路教育課程(普通科)入試後選択少子高齢化に悩む地域と進路未定者に悩む学校両者が連携し進路達成率100%へ郡上北高校 (岐阜・県立)毎号1校ずつの高校にご登場いただき、進路指導の取り組みをご紹介しています。今回は地元企業への就職者数を伸ばしたことから、入学者減少傾向も緩やかになり、進学希望者も活気づいている郡上北高校。地域と連携し生きる力を育てる取り組みをご覧ください。取材・文/永井ミカ進路指導実践を磨く!普通科編進路指導主事    (取材時)田代源治先生1948年創立/普通科生徒数280人(男子147人・女子133人)/進路状況(2017年3月実績)大学進学13人、短大進学8人、専門学校進学23人、就職36人、その他3人 岐阜県立郡上北高校は名古屋からおよそ3時間、長良川鉄道の美濃白鳥駅の近く、自然豊かなところにある。例年、生徒のおよそ半数が進学するが、周囲に大学や専門学校はないため、進学することイコール家を出ることだ。一方、就職の場合、地元郡上市内で決まる割合がおよそ6割から7割となっている。 同校では普通科を4コースに分け生徒それぞれの進路希望の実現に向けて進路指導を行う。前述のような事情から比較的早い段階で進学か就職かを決めている生徒(家庭)が多く、3年生以降の進路変更は少ない。 同校では2003年ごろ、進路未定者が10名を超える時期があった。指導がなかなか届かず、入学者の減少や就職者の早期離職などの課題もあった。同時に郡上市周辺は少子高齢化が急速に進む地域のひとつ。地元企業に就職する、または都市部の大学等に進学しても地元に戻ってくる人材の育成が地域の教育現場に求められていた。そこで、10年ほど前から、当時の進路指導主事であった山田徹先生(現教頭)を中心に学校改革がスタート。地域と連携してさまざまな取り組みが行われ始めた。 なかでも象徴的なのが「郡上未来塾」。郡上市雇用対策協議会との共催による就職希望者向け講座で、マイナーチェンジを繰り返しながら10年以上続いている。未来塾を始めて以来、地元での就職者の増加などの一定の効果が上がったことか図1 郡上北高校の学科・コース図2 10年間をかけて設計・実現した   地域連携によるキャリア教育(抜粋)郡上未来塾2006年度~ハローワーク岐阜郡上、郡上市雇用促進協議会と共催する就職希望者向けの講座インターンシップ2010年度~2011年度からは2年生全員が地元企業の協力のもとで就業体験を実施中高一貫教育に関わる交流事業2010年度~●郡上北高校の生徒による白鳥中学での「先輩に学ぶ会」の実施●ビジネスコースの体験入学など外部リソース活用研究事業2013年度~地域の企業と連携し、企業人として活躍するための専門知識を学ぶ研修。●コミュニケーションコース:ビジネスマナー研修●ライフデザインコース:介護実習●ビジネスコース:企業から出された課題解決に取組む学習「クエストエデュケーションプログラム」進学コースコミュニケーションコースライフデザインコース普通コース進学進学就職ビジネスコース※2~3年で商業・家庭の専門科目を履修※1~3年で商業科の専門科目を履修地域の中での役割を位置づけ3年間の指導計画を作成全体設計372017 MAY Vol.417

元のページ  ../index.html#35

このブックを見る