キャリアガイダンスVol.417
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本学の前身は、仏教に基づく情操教育を行う「太子日曜学校」であり、1955年の短期大学設置、95年の大学設置以降も、建学の精神である「和」の心を大切に、「人に尽くす、人のために役立つ専門職業人」の育成に努めてきました。幸い本学には、具合の悪そうなご年配の方を見かければすぐに声をかけるなど、やさしく穏やかな学生が大勢います。 そうした、人に寄り添うことのできる心を大切に育てる一方で、たくましさ、しなやかさといった強さも育む必要があります。そのためには失敗を何度も乗り越え、成長を実感する経験が重要です。その点、医療機関等における厳しい現場実習は、またとない民病院には本学出身の看護師として、これまで60人以上が勤務しています。また、近隣の幼稚園や保育所では、園長や主任教諭を含め、本学卒業生の割合が高いのが自慢です。地域に根ざした大学としての役割を一定程度、果たしていると自負しています。 このように本学はヒューマンサービスのプロフェッショナルの養成を中心とした学科構成になっていますが、今後、その構成をより立体的にしていこうと検討中です。例えば新たな資格・免許を取得可能にする課程を設けるほか、大学院新設を含め、さらなるエキスパートを養成していきたいと考えています。 また、チーム医療や他職種連携を念頭に、隣接領域のカリキュラムを重ねることも検討しています。こども福祉学科と看護学科をうまく融合することで、小児医療や病児保育に対応できるようになりますし、現代ビジネス学科と社会福祉学科を融合することで、福祉の場で活躍するビジネスパーソンの育成も可能です。これまで学科単体でやってきたことを縦横に伸ばす。こうした高度化や融合化によって、ヒューマンサービスの可能性を広げていきたいと考えています。【学長プロフィール】こうの・まこと●1961年生まれ。英国シェフィールド大学大学院博士課程修了。Ph.D.(博士)。1986年兵庫女子短期大学(現 兵庫大学短期大学部)入職。兵庫大学生涯福祉学部教授。兵庫大学附属総合科学研究所所長、兵庫大学・兵庫大学短期大学部副学長などを経て2016年7月より現職。【大学プロフィール】1955年睦学園女子短期大学(現 兵庫大学短期大学部)設置。95年兵庫大学設置。99年兵庫大学大学院経済情報研究科(経済情報専攻)設置。看護学部、健康科学部、生涯福祉学部、経済情報学部、現代ビジネス学部および兵庫大学短期大学部。学びの高度化や融合化によって、ヒューマンサービスの可能性を広げていきたい成長の機会ですが、それ以外にも、社会の厳しさに触れるさまざまな場を用意しています。例えば、現在、大学が所在する加古川市を含めた2市2町と包括的な連携協定を結んでおり、地元特産の牛肉や野菜を使った商品開発などの産学連携も貴重な機会となっています。また、播磨町の大中遺跡まつりは企画段階から学生が関わる一大イベントであり、そうした場にどんどん学生を送り出し、地域と共に学生を育みたいと考えています。事実、同プロジェクトに参加したある学生は今、町役場に籍を置き、町づくりの仕事に邁進しています。 同様に、多くの卒業生が地元で職を得ています。例えば、加古川中央市̶変革に挑む̶まとめ/堀水潤一 撮影/大江 光太郎兵庫大学兵庫大学短期大学部学長河野 真632017 MAY Vol.417

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