キャリアガイダンスVol.431
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の項目「現在の『大学入試センター試験』が、記述式問題も出題される『大学入学共通テスト』に変わる」「英語に〜10月に実施、その時点での高校生と保護者の意識を探っている。設問の前に、この改革が、「高校教育」「大学教育」「入学者選抜」の三位一体の教育改革であること、そしてこれからを生きる子どもたちのために「新しい学力の3要素」として①知識・技能②思考力・判断力・表現力 ③主体性・多様性・協働性の育成が求められることを明記。そのうえで、現在進められている教育改革の内容についての「期待」と「不安」をたずねた。 この報告では、さらに改革初年度の保護者の子どもの進路選択への関わりの変化や、高校教育への要望を明らかにしていく。ついて4技能が評価される」「民間が実施している英語資格試験が活用されるようになる」に対して、調査時点でも高校生、保護者共に大きな不安を抱えていたことがわかる。また「各大学の個別入試では、筆記試験に加えて小論文や面接、ポートフォリオなどで主体性が評価される」も、親子共に過半数が期待よりも不安を覚えている結果となった。 【入学者選抜】の改革についての期待と不安を比較すると(図1)、昨年導入が見送られた記述式や英語について 第9回となる今回の調査は、大学入学共通テスト導入初年度にあたる高校2年生とその保護者が「高大接続改革」をどのようにとらえているかを大きなテーマとして設計した。文部科学省が「民間の英語資格試験」と「大学入学共通テストの記述式問題」の導入実施を見直す前の昨年9教育改革激動の渦中で親子コミュニケーションと高校に求められることは変化しているか一般社団法人全国高等学校PTA連合会×株式会社リクルートマーケティングパートナーズ 合同調査調査報告高校生と保護者の進路に関する意識調査2019※詳細な報告書はリクルート進学総研Webサイトに掲載します● 調査対象/全国の高校2年生とその保護者(全国高等学校PTA連合会より依頼した9都道府県の公立高校27校/2年生2クラスの生徒とその保護者)● 調査期間/2019年9月1日(日)~2019年10月25日(金)回収終了● 調査方法/①高校生/ホームルームにてアンケートに回答 ②保護者/高校生から保護者へアンケートを手渡し ③学級担任が高校生分と保護者分を取りまとめ、その後学校責任者が学校分として返送● 有効回答数/高校生1,997、保護者1,759 ※全問無回答を除く ※図1,2,9は調査対象校のうち1校において集計対象から除外している。● 調査実施/株式会社アンド・ディ●性別/男子47.0% 女子48.5% その他1.1% (無回答3.4%)●高校タイプ/普通科71.3% 専門学科21.8% 総合学科6.9%●地域分布/北海道11.5% 青森県11.3% 山梨県11.2% 東京都11.9% 石川県11.8% 愛知県10.5% 和歌山県10.5% 鳥取県11.7% 熊本県9.7%●高校卒業後の希望進路/大学72.1% 短大1.7% 専門職大学0.5% 専門職短大0.2% 専門学校9.1% 海外の大学等0.3% 就職15.0% その他0.9% (無回答0.5%)●続柄/父親11.6% 母親85.3% その他0.5% (無回答2.6%)●子どもの性別/男子47.4% 女子50.0% その他0.2% (無回答2.4%)●地域分布/北海道9.4% 青森県12.6% 山梨県12.5% 東京都11.9% 石川県12.3% 愛知県9.8%  和歌山県9.1% 鳥取県13.0% 熊本県9.4%●子どもに対する高校卒業後の希望進路/大学57.2% 短大1.1% 専門職大学1.5%  専門職短大0.3% 専門学校3.7% 海外の大学等0.2% 就職9.9% その他0.6%  子どもが希望する進路なら何でもいい23.6% (無回答1.8%)【回答者プロフィール】調査概要高校生保護者改革初年度となる親子は「高大接続改革」をどう見ているか入学者選抜改革への評価構成・文/平林夏生「学力の3要素」の総合的な評価へは期待のきざし442020 FEB. Vol.431

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