キャリアガイダンスVol.433
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392020 JUL. Vol.433新型コロナの影響で、先行きの不透明感に拍車がかかっています。通常の学校生活がなかなか安定しないなかで、経済問題など進路選択の困難さを抱えた生徒も増え、個人への支援だけでは解決しきれない社会制度の壁を痛感している先生方も多いことでしょう。多様な課題に苦しむ生徒たちをどのように支えることができるでしょうか。ここでは、社会に存在するさまざまな格差に目を向けて世界で議論が広がっている「社会正義のキャリア支援」の考え方を、日本キャリア教育学会会長からご紹介いただくとともに、連載企画「誌上進路指導ケーススタディ」の特別編として、まさに社会課題の最中にいる生徒の進路相談を取り上げ、彼らに自分のキャリアに向けて一歩踏み出してもらうためのキャリア理論とその実践を、読者の先生方と共に考えていきたいと思います。特別企画取材・文/清水由佳(44~49p) イラスト/おおさわゆう社会課題の最中で生きる生徒たちへの社会正義のキャリア支援下村英雄(日本キャリア教育学会 会長)特別寄稿困難に直面している生徒にどう向き合うか●「小さな一歩を踏み出す」を支える理論2選1.社会的学習理論と自己効力感/アルバート・バンデューラ2.問題解決のための思考過程/ジョン・デューイ監修 苅間澤勇人(会津大学文化研究センター 教授)誌上進路指導ケーススタディ 特別編下村英雄 × 苅間澤勇人生きるモデルがない今「社会正義」をいかに教育現場につなげるかオンライン対談

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