キャリアガイダンスVol.435
57/66

【理事長プロフィール】やました・ひろき●1976年生まれ。立命館大学法学部卒業。民間企業の代表等を経て、2014年学校法人修成学園に入職。経営戦略室長、理事を経て15年4月より現職。【専門学校プロフィール】1910年大阪修成学校として創立。61年修成建設専門学校に校名変更。建設の総合専門学校として現在、建築学科、建築CGデザイン学科、空間デザイン学科、住環境リノベーション学科、土木工学科、建設エンジニア学科、ガーデンデザイン学科、専科2級建築士科、建築学科(夜間部)を設置。専科1級建築士科(2021年4月)設置。̶変革に挑む̶まとめ/堀水潤一 撮影/山田紗基子学校法人修成学園(修成建設専門学校)理事長山下裕貴「国 土建設に貢献する建設技術者を養成する」という教育理念の下、本校がこれまで輩出した人材は約3万7千人。多くの卒業生が建築・土木・造園分野など建設業界におけるものづくりを通じて、人々や社会と繋がってきました。創立110周年にあたって掲げた「つくるを 創り 続けて 繋がってゆく。」というタグラインも、こうした繋がりを次の100年へと繋げていく決意を示しています。 まずは多くの人に建設業界について知ってほしいし、ものづくりに触れてほしい。そうした想いから110周年記念事業においても、一線で活躍されている専門家の方々に建設の未来を語っていただく公開講座や、小学生を対象を意識した授業を進めています。 建設業界との連携もより深めていくつもりです。いくら「専門教育機関として最先端のことを教えています」と胸を張っても、現場には現場のやり方があるわけで、そこで通用しなければ意味がありません。法律が改正され建築士の受験資格が見直されるなどの新しい動きに対応しつつ、地に足の着いた教育を行うことに変わりはありません。 その点、現場をよく知る卒業生との深い関係は本校の強み。毎年、本校主催の合同企業説明会には大勢の卒業生が駆けつけてくれ、自身の体験談などをふまえ、仕事のやりがい、社会の厳しさなどを語ってくれることが、学生にとって良い刺激になっています。コロナ禍の今、大規模なイベントはできませんが、より細分化した企業説明会やオンラインでの職場見学会は可能。またこういった時だからこそ、学校からの情報発信も重要です。毎月、建設業界の企業数千社に「今、学生はこんなことを学び、このように動いています」という近況を綴ったメールマガジンを配信しています。こういった取組もあり、求人企業数は昨年よりも増加しています。今後も業界と連携しながら、学生一人ひとりの希望を叶えられるよう全力を尽くしていきます。とした「ものづくり体験こどもカレッジ」というイベントを企画しました。コロナの影響で、急きょオンラインでの対応を余儀なくされましたが、場所を選ばず参加可能になったことで、業界やものづくりに対する興味喚起という目的は果たせたと思います。 同様に、「絶対に学びを止めない」と言い続けてきたことで、授業にも創意工夫が生まれました。資格対策などゴールが明確な学びはオンラインとの相性が良く、映像のプロの協力も得ながら、積極的に学びに向かうことができる講座を制作することができました。一方でオンラインが苦手とする部分も明らかになったわけで、対面授業再開後は、一人ひとりの学生をケアしながら繋がりものづくりの110年。繋がっていくのは、人と社会、そして、一人ひとりの夢です572020 DEC. Vol.435

元のページ  ../index.html#57

このブックを見る