カレッジマネジメント187号
14/64

14リクルート カレッジマネジメント187 / Jul. - Aug. 2014インターンシップに参加した学生が2割強ということは、参加しなかった学生が8割近くいることになるのだが、なぜ参加しなかったのか。その理由を聞いたところ(図表6)、「インターンシップの内容に魅力を感じなった」が最も多く、「採用選考上有利になると思わなかった」「実施時期や時間が、自分の予定と合わなかった」が続いている。そのほかとして、「会場(地域・場所)へ、自宅から通うことができなかった」を挙げている学生もいるが、企業側は、自宅から通うことができない学生のために、宿泊費の負担または宿泊施設を無償提供しているケースもある。無償提供しているなかには、社員寮の空き部屋を活用しているケースもあるようだ。これらの情報は、インターンシップを募集する際の募集要項などに明記されていたりするが、明記されていない場合もあると思われるため、通えないと諦めてしまう前に、確認をされたほうがよいと思われる。企業が、入社後のギャップやミスマッチを防ぐ手段として、インターンシップを重要視し、導入していることも事実としてある。また、学生も、仕事や業種の理解は無論、その企業について理解することを重視している。つまり、企業・学生の双方が、お互いに理解したいということを重要視しているのである。企業・学生の双方において、相互理解が深められる採用・就職を願うとともに、より良い採用・就職活動ができるよう、当研究所として、調査・研究に切磋琢磨していきたい。特集 インターンシップの教育効果図表5 インターンシップの参加目的(インターンシップ参加者/複数回答)図表6 インターンシップに参加しなかった理由(インターンシップ非参加者/複数回答)0 10 20 30 40 50 60 70 特に意識していた目的はなかった その他 報酬 内定獲得(採用直結) 社会人との人脈構築 大学カリキュラムの単位取得 他の就職活動生との人脈構築 自分自身のキャリア観を明確にする 自分のスキルの見極め 企業の事業内容理解 企業・職場の雰囲気を知る 業種理解 仕事理解 (%) 59.9 64.8 53.9 57.5 35.8 39.3 28.6 35.5 24.7 14.9 15.0 12.0 11.2 10.9 9.8 10.6 8.3 6.6 7.5 3.4 5.6 2.7 1.2 3.2 6.7 24.2 2014年卒(N=384) 2013年卒(N=286) 0 10 20 30 40 50 60 70 その他 参加したかったインターンシップへの 申し込みが間に合わなかった 大学における単位取得に つながらなかった 会場(地域・場所)へ、 自宅から通うことができなかった 参加したかったインターンシップの 選考に落ちた インターンシップ実施企業の情報を 入手できなかった インターンシップ自体を知らなかった 志望企業がインターンシップを 実施していなかった 実施時期や時間が、自分の予定と 合わなかった 採用選考上有利になると思わなかった インターンシップの内容に魅力を 感じなかった (%) 46.9 40.4 21.6 19.1 21.0 16.7 10.3 13.9 8.5 11.2 6.8 6.4 4.9 5.7 4.9 5.4 4.5 4.0 4.3 4.2 4.1 3.7 2014年卒(N=1225) 2013年卒(N=1359)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です