カレッジマネジメント188号
6/84

景気回復を受けて全エリアで私学志向強まる大学・短期大学進学希望者に対して、国公立・私立への進学志向を聞いたものを、7年間経年比較したのが図表1である。順に見ていこう。関東の特徴は私立志向が非常に強いことだ。世情の変化に関わらず、多少変動はあるものの、毎年国公立志向は30%前後、私立志向は50%強と変化がない。対照的に国公立志向が強い東海は、2008年のリーマンショック以降、国公立志向が41.7%から50.2%へ一気に上昇。2011年の東日本大震災でさらにその傾向は高まり、2012年には56.2%に達した。ただしそのピークを境に減少し、私立志向も2014年は34.7%と回復傾向にあり、2008年の水準にやや戻してきている。もともと私立志向の高かった関西も震災の影響を反映し、2011・2012年と国公・私立志向が逆転。しかしその後はまた私立志向に戻ってきた。いずれのエリアも私立大の人気がやや復活しつつあり、景気回復の影響と見ることができそうだ。全体傾向リクルート カレッジマネジメント188 / Sep. - Oct. 2014国公立・私立志向 (2008‐2014経年比較)国公立志向・計私立志向・計34.4 53.9 35.0 53.1 34.1 54.2 35.2 52.9 33.8 55.1 33.2 55.2 29.1 50.2 53.8 34.7 55.1 33.2 56.2 32.2 53.1 36.4 51.9 37.8 50.2 36.5 41.7 35.9 43.1 44.9 42.2 42.7 45.5 41.8 46.2 41.6 41.5 45.9 41.6 45.4 33.8 43.1 図表1 国公立及び私立大学・短期大学進学意向 (大学・短期大学進学希望者/単一回答)2008年(N=2,027) 2009年(N=2,612) 2010年(N=2,786) 2011年(N=2,881) 2012年(N=2,582) 2013年(N=2,465) 2014年(N=2,537) 2008年(N=1,293) 2009年(N=2,114) 2010年(N=2,412) 2011年(N=2,220) 2012年(N=2,439) 2013年(N=2,029) 2014年(N=2,062) 2008年(N=3,962) 2009年(N=5,385) 2010年(N=5,609) 2011年(N=5,357) 2012年(N=5,403) 2013年(N=4,920) 2014年(N=4,672) 24.3 10.1 8.3 9.9 44.0 3.4 25.4 23.5 23.5 22.1 20.1 40.3 40.7 41.0 38.1 39.9 34.4 29.3 32.9 30.7 33.7 33.3 31.0 29.6 23.9 9.9 6.7 8.7 34.4 16.5 12.0 8.6 8.8 36.6 4.4 10.5 8.0 9.2 36.7 4.6 12.9 7.7 8.6 33.0 4.5 11.8 8.2 8.6 33.2 4.5 11.5 9.9 8.4 34.3 5.2 10.2 8.7 8.3 36.6 3.3 12.4 6.6 7.8 28.1 15.7 15.8 7.7 8.6 27.9 5.6 12.0 6.5 9.2 28.6 3.8 15.0 7.0 9.4 27.0 3.4 15.2 8.3 8.5 23.7 3.4 14.4 7.8 7.8 25.4 3.8 13.5 8.3 8.2 26.5 3.2 9.0 5.2 9.4 40.8 15.6 11.1 6.4 11.3 43.9 5.2 10.3 6.9 10.5 44.6 4.3 23.8 11.4 7.7 10.4 42.5 4.2 10.6 7.3 10.7 43.5 4.3 9.6 8.3 9.9 43.2 3.7 関 西 東 海 関 東 国公立の大学・短期大学にぜひ行きたい どちらかといえば国公立の大学・短期大学に行きたい まだ分からない どちらかといえば私立の大学・短期大学に行きたい 私立の大学・短期大学にぜひ行きたい 無回答 ※割合(%)は、小数点第2位四捨五入。 ※質問紙の回答の「国公立の大学・短期大学にぜひ行きたい」「どちらかといえば国公立の大学・短期大学に行きたい」をあわせて「国公立志向」、  「私立の大学・短期大学にぜひ行きたい」「どちらかといえば私立の大学・短期大学に行きたい」をあわせて「私立志向」とした。 ※表の数値の高いほうに赤の網がけ。 (単位: %)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です