カレッジマネジメント188号
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63リクルート カレッジマネジメント188 / Sep. - Oct. 2014高校生価値意識調査2014学習指導要領を学ぶ「脱ゆとり世代」。狭間世代の不安もありながら、「新教育課程の最初の世代だから、基礎学力は高いと思う」と、前向きに捉えている声も聞かれた。「自分の夢」と「安定・保証」のバランス将来展望の回復に伴い、自分のやりたいことや夢を持ち、実現すること、新しいことへのチャレンジ意欲が、2012視。自分の時間や家族と過ごす時間も大切にしている。「夢」と「安定・保証」。「仕事」と「プライベート」。どちらかに偏るのではなく、変わりゆく環境に合わせて、どう変化させ、バランスを取っていくかが重要なのだ。女子高生のキャリア志向結婚・出産後も働きたいと考える女子高生は約6割と、専業主婦志向を持年を底に上昇(図表5)。しかし、そこは不況時代に育った高校生。将来は手に職をつけて、収入や雇用が保証された仕事に就き、安定した生活を手に入れたいという思いも高くなっている。進学先でも、みっちり勉強したい、得意分野を作りたいと、明確な目的を持つ意向が高まった(図表6)。進学先への期待として、可能性の項目より専門性の項目の伸びが目立つ。彼らは、ワークライフバランスも重そう思う 59.9% どちらともいえない 27.3% そう思わない 12.8% 0 20 40 60 80 100 (%) 59.3 79.8 84.2 79.7 85.1 83.7 73.7 42.4 46.0 55.0 2007年 2009年 2012年 2014年 図表5 将来の仕事やキャリアに対する考え(「そう思う」と回答した割合)図表6 進学に対する考え(「そう思う」と回答した割合)図表7【女子】将来、結婚・出産しても働き続けたい図表8【女子】将来、専業主婦になりたい図表9【女子】結婚しても働き続けたい理由(複数回答)0 20 40 60 80 100 (%) 82.8 75.1 81.0 67.2 80.2 75.2 75.1 79.5 64.0 2007年 2009年 2012年 2014年 自分の趣味や好きなことができる仕事に就きたい自分の夢を叶えることができる仕事に就きたい自分の夢を実現していくのがいい生き方だと思う自分が成長できる仕事がしたい新しいことにチャレンジしたいと思う将来は手に職をつけて仕事をしたい収入や雇用が安定している仕事がしたい自分の趣味や自由な時間も大事にしながら働きたい家族との時間も大事にしながら働きたい自分の夢・挑戦安定・保証ワークライフバランス進学したらみっちり勉強・研究したい進学先では自分の得意分野を作りたい進学先では資格を取りたい進学先では仕事に役立つ知識・技術を身につけたい進学先では学生生活を楽しみたい進学先では自分の可能性を広げたい進学先では勉強以外のことを幅広く学びたい将来のことは進学してから考えたい自分のやりたいことや夢があれば学歴は関係ない大学に進学するのであれば少しでも偏差値の高い大学に行ったほうがよい専門性可能性夢・学歴そう思う 27.3% そう思わない 43.6% どちらともいえない 29.1% 1位仕事にやりがいを感じられそうだから54.32位経済的に自立しておきたいから50.63位夫婦どちらかの収入だけでは生活することが難しそうだから44.84位家庭だけでなく、社会とのつながりを持ち続けたいから40.35位自分で自由に使えるお小遣いがほしいから40.0(%)

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