カレッジマネジメント189号
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28リクルート カレッジマネジメント189 / Nov. - Dec. 2014小林 中央教育審議会で議論されている教育改革の目的はどこにあるのでしょうか。安西 今回目指している教育改革は、今のためではなく、未来の人材を育成するための改革です。まずは20年後の時代を見据えた教育の姿を思い浮かべなければいけません。それを高校の現場の先生方、また大学の先生方、教職員の方々が共有していくというのが最も大事なことだと思っています。これからの時代に生きていく子ども・生徒・学生達のために、今、何をしておくべきかということです。小林 20年後の社会は、どのように変わっているので編集長インタビュー日本学術振興会 理事長文部科学省 中央教育審議会会長安西 祐一郎これからの社会に向けた「新しい教育改革」聞き手 小林 浩 本誌編集長本誌は、中央教育審議会会長である安西氏に、教育改革の背景とその必要性について、高校や大学に何が求められているのかを聞いた。20年後の日本と社会を見据えた教育改革安西 祐一郎(あんざい ゆういちろう)1946年生まれ。慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程修了。北海道大学文学部助教授、慶應義塾大学理工学部長などを経て、2001年慶應義塾長(~2009年)。2011年10月より独立行政法人日本学術振興会理事長。中央教育審議会会長、日本ユネスコ国内委員会会長ほか役職多数。

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