カレッジマネジメント189号
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リクルート カレッジマネジメント189 / Nov. - Dec. 2014らをできるだけ広く捉えようとした。全国調査は大学宛とし、関連する部署や担当者に任意に回答を記入するように依頼した。原則的には無記名式である。調査対象校は全国全ての国公私立大学計783校(国立86校、公立83校、私立614校)で、有効サンプル計557校、そのうち、国立66校、公立61校、私立425校、不明他5校で、回答率は71.1%(国立76.7%、公立73.5%、私立69.2%)である。調査にご協力頂いた大学の関係者にこの場を借りて感謝申し上げる。析」(65.3%)、「学生の達成度調査、大学教育の評価調査など」(72.0%)、「大学ポートレートへの対応」(71.0%)、「執行部への調査情報・分析の提供」(78.5%)、「各大学の改革動向のウォッチ」(70.4%)では、全学レベル部署、全学委員会の対応の割合は比較的低いことが分かる。しかし、全体的に見ると、その他の項目では、全学レベルで実施している活動は80%以上で、既に多くの大学でIR活動に当たるものを全学レベルの組織で実施していると言えよう。初めに、IR活動と必ずしも認識されていないかもしれないが、実質的にIR活動と考えられる活動を、全学的な組織が実施しているかをみる(複数回答)。図1のように、IR業務に関して、多数の項目では全学レベル・学部レベルでの部署あるいは委員会それぞれ対応している。一部の項目、例えば「入学以前の学生の特性の分析」(51.0%)、「卒業生に対する調査」(62.4%)、「授業料設定のための分全学レベルのIR活動全学レベルのIR活動その他(部署はないが、個人的に実施しているなど)具体的にお答えください 学部 委員会など 学部 部署(課、センターなど) 全学 委員会など 全学 部署(課、センターなど) t. 大学ポートレートへの対応s. 大学情報公開への対応 r.大学概要の作成 q.認証評価への対応 p.執行部への調査情報・分析の提供 o.FDの効果の検証 n. 学生による授業評価の分析 m.入学以前の学生の特性の分析 l.卒業生に対する調査 k.学生の達成度調査、大学教育の評価調査など j.学生調査(生活調査、生活実態調査など) i.各大学の改革動向のウォッチ h.文部科学省の大学政策のウォッチ g.財務分析の分かりやすい公表 f.授業料設定のための分析 e.中期計画(戦略計画)策定 d.休学、留年、中退などの要因分析 c.成績分布やGPAなどの分析 b.就職状況調査 a.入学志願者の調査(マーケティング) (%) 81.1 87.4 57.4 57.0 62.2 52.2 77.8 69.2 56.9 61.2 38.9 45.6 35.5 54.3 37.3 60.5 70.9 87.0 90.8 60.4 10.6 3.3 4.4 2.4 24.4 10.6 6.5 1.6 26.0 9.6 6.3 0.9 68.2 13.5 16.5 2.0 18.0 8.8 9.9 3.9 61.7 8.4 17.1 1.8 57.9 14.4 18.0 4.0 15.5 8.6 7.8 1.8 16.8 11.5 9.1 4.9 33.1 10.1 14.1 4.0 42.4 11.7 10.5 2.0 13.5 7.6 4.7 20.4 14.2 7.4 20.7 3.6 7.6 6.7 2.5 0.9 13.1 5.8 2.0 1.5 48.7 11.6 11.3 7.1 36.9 17.0 16.5 4.2 35.5 16.8 18.3 4.2 40.1 18.7 16.5 1.6 38.7 14.1 15.0 2.0 図 1 全学レベルの組織によるIR活動の実施率(複数回答)IR特集 戦略的意思決定を支える

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